これで、よかったのだろうか?
本日のエントリは少し私のブログスタイルから離れています。ただ貴重な経験をさせていただきました。
昨晩、会合先から直接、帰宅したのが21時過ぎでした。自宅にてメール確認すると私のこのサイトにコメントとTBがありました。昨年10月頃に書いた過去記事である「ブログのルールの一つの私なりの考え方」へコメントを頂戴しました。この記事はタイトルとおり、私のブログに対する基本的なスタンスで特に「コメント」について簡単にまとめています。
(コメントを頂戴した方と私とのやりとりは、ご本人特定できないように既に削除しております。ご容赦下さい。)
-------
この方は、何らかの方法で検索され、この記事に辿り着かれたとのことで、「自分の記事に関係のないことをコメント欄に書かれたり、他のサイトで誹謗されたりといった状況を現在、経験されているので、どうしたらよいのか悩んでいるが何か良い方法はないだろうか」といった内容をコメントとして残されていました。いずれにせよ、この方は受け取ったコメントにはすべて返信・対応されているとのことでした。
そこで、私は、少しだけこの方のサイトを拝見しましたが、今一つ、状況が把握できませんでした。また具体的なアドバイスをできる立場に私はありませんので、過去の私の経験を書かせていただきました。下記のような内容です。
私の場合、実名で続けており、誹謗中傷等は、ブログやSNS等で、何回か経験し、私ではなく私の家族を誹謗された時点で、基本的に家族のことはエントリしていません。しかし、会社名から個人情報などはすぐに特定でき、暴露することは容易です。まだこのようなことは経験していませんが、発見次第、法的手段を考えると思います。私のコメント欄で荒れた経験はありませんが、結局、ネット上での話です。自宅にリアルに侵入し、包丁でも突き付けられたなら話は別ですが、そこまでのレベルではないと思います。私は関係の無いコメントはすぐに削除し、言及の無いTBには相手先に乗り込んで、今後、関係の無いTBはやらないでいただきたいとコメントします。このように一貫されれば良いと思います。
完全に同一の文章ではありませんが、このようなコメントを私の記事に書き込み、その後、読書をしながら就寝したのが12時半頃。そして今朝、メールを確認すると、「いろいろと悩みましたが、おっしゃるようにネット上でのことであり、ブログを辞めることにしました。ご意見ありがとうございました。」といったコメントを頂戴していました。そしてこの方のサイトへ来訪すると本当にブログを閉鎖する旨の宣言をされていました。
-------
恐らく、この方は相当、今までお悩みだったのかもしれません。私のコメントの返信内容がどれほどこの方の決断に参考になったかはわかりません。ほぼブログを閉鎖する方向で既にお考えで、私のコメントが少しだけ決断を早めたのか、それほど参考にならなかったのか、いずれについても私にはわかりません。ただ、検索で私の記事を発見され、一晩のやりとりでこのような経験をしたことは今まで一度も私にはなかったことです。
しかし、同じような悩みを抱えておられる方は、Weblogだけでなくネット上ではかなり多いのではないかと私は今回の経験で感じました。「実名・匿名論や、ブログはコミュニケーションに有効かもしれない」といった議論は今までも、そしてこれからもなされていくと思います。ただ、いずれにしても人間が介在すること。今、議論されていることとはかなり超越した何かが、あるいは解決できない何かがあるような気がしてなりません。
少し論点からずれるかもしれませんが、どんな優れた機械でも作るのも操るのも人間です。完全にオートメーション化されたラインなどはありますが、これも必ず人間が関与しています。逆に優れたツールこそ、人間が注意深く見続ける、見守り続ける必要があるのかもしれません。
-------
私はWeblogを一年以上続け、良い面も悪い面も経験した当事者でもあります。今、Weblogのユーザーがどれほど存在しているのか正確な数字は私にはわかりません。ただ、今回、コメントを頂戴した方と同様の悩みや経験をされている方は少なくはないのではと私は思っています。そしてこれからも減ることはないのではと考えます。明確な根拠はありませんが。
ただ、悩むくらいなら、悩み続けるくらいなら、辞めてしまうことが可能なものの一つがWeblogであると私は思っています。サイト運営している方のそれぞれの思い入れ、そしてそのサイトの位置付けは違うとは思いますが、辞めることが可能な状態であれば、少しの間、閉鎖し、また気が向けば開始すれば良いと私は思っています。
ただ、Weblogがどの程度、今回、コメントを頂戴した方にとって、大切なものかを知る時間があまりにも少なすぎました。今回、この記事のタイトルは「これで、良かったのだろうか?」としていますが、今にして思えば、コメント欄を閉鎖し、trackbackのみを受け付けるなど、いくらでも違った角度からのサイト運営を助言させていただけたという点に少し、反省しています。
本来ならば、コメントを削除し、過ぎてしまったことを記事にすべきではないとお考えの方もおられるでしょう。ただ、このような状況の方も存在されているということ、そして、コメントのやりとりで私は後悔自体はしていませんが、もう少し深く考えるべきと反省すべきであったと感じると共に、貴重な経験をさせていただいた記録としてここに記事として残しておくことといたしました。
いつでも削除依頼があればこの記事を消しますのでご安心下さい。