ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

UFOを見た私達

もう10数年以上も前のこと。詳細はすっかり忘れてしまった。それは、米国留学時代にアリゾナ州ビジネススクールに通っていた頃のこと。いつもお世話になっていた(いや、私もいろいろとお世話したかも)、友人と私の車でどこかに行った際のこと。

車を降りて、ふと夜空を見渡すと満点の星空。ところが一つだけ星とは少々違う飛行機のような動きをしている光る物体が。もう一度、良く見ると飛行機のように直線的な動きをしているだけではなく、左右に動いている。

「○○さん、ちょっと見て!! あれ」

「何よ、KOJI?」

「あれ、UFOじゃないですか?」

二人で、光る物体の動きを見ていた。どうみても動き自体が飛行機とは違う。もちろん星のように止まっているわけでもない。

「うん、KOJI、あれはUFOよ。」

「やりましたね、生まれて初めてUFO見ましたね!!」

二人は、なぜか大喜びしていた。お互い、日本人なのに私はKOJIと呼ばれていた。そして、これからもKOJIと呼ばれるだろう、お互いの若かりし時代を共有した仲間として。

あれから十数年。

一緒にUFOを見た方は、ビジネススクール卒業後、さらに日本で学び、博士号まで取得。かくいう私は、紆余曲折しながらもベンチャー企業社長として日々を過ごしている。

なぜか知らぬが、UFOを見た方は私のブログを発見され、私のサイトの過去記事もある程度、ご覧いただき、私の人生の紆余曲折をご理解いただいた。そして、これから「応援するよ」というエールも頂戴した。ありがたい話である。実名でブログを運営している醍醐味の一つかもしれない。

私のサイト、記事は冗長であり駄文が多い。句読点もまちまちである。ビジネススクール時代に論文の書き方については、徹底的に教えられた。今の私の文章は思いつくままに書いており、論文とは、ほぼ正反対の文体となっている。本来ならば、もっと論理的な文章を書くことができるのだが、我ながら、恥ずかしい状態である。

ただ、UFOを見た方だけでなく、ごくわずかの方々ではあるが、私のブログを毎日、楽しみにしていただいている方々が存在する。またブックマークいただいている方々もおられる。まずは、私の拙いブログをご愛顧いただいている皆様に心より「ありがとうございます」と声を大にして言いたい。

そして、この男を応援してやろうという方もブログを通じて出会った。そして、実際に具体的な応援を頂戴した。

また、何人かのブロガーの方にも出会い、そしてまた近いうちに出会う。近いうちにブログというツールを利用するかはともかく、「大きな動き」をしたいと考えている。しかし、ある方はわざわざ、大きな動きを表明し、賛同者を得なくとも、静かに動き、そしてその動きがまともであれば、自ずと賛同者は得られる、とのご指摘もあった。そうかもしれない。異論も反論もまったく無い。

ただ、一言。

私が代表であるサン・アクト株式会社は、「衰退した樹木を回復させる」という、極めてニッチな事業を推進している。もしかすれば日本の一部の地域だけにしか受容されないビジネスかもしれない。だから、私自身が先頭に立って大きな声をあげ、我々が事業としてやっていることを声高に叫び、

世間にアピールし、多くの方々に賛同を頂戴する。これが唯一、我々の存在を認知していただくアプローチである。

多くの方は、私が事業の説明をすると「良いことをされてますね」と言われる。我々は企業体であり慈善事業をしているわけではない。良いことをすれば、自ずとビジネスとして成功するかと言えば、残念ながら、世の中、そんなに甘くは無い。

だから、自分の動きが正しいと思えば、そして、自分のやっていること、やろうとしていることについて、私は賛同者を得るために、正々堂々と声を大にして叫ぶ。

そう、これが私のやり方であり、私が今までに培ってきた生き方である。他の方がどう言われようとも、これが私のやり方。数百億の負債を抱える経験をし、そして、今、自分の家族だけでなく社員一人一人、そして彼らの家族を自らの背中に背負っている経営者トップとして避けて通れない生き方である。