何を優先して考えるべきか。
「国際自然保護連合(IUCN)」という国際的な自然保護機関があります。(日本にもIUCN委員会があります)
第3回IUCN世界自然保護会議が、先月、タイのバンコクにおいて開催されました。世界自然保護会議は、IUCNの最高決定機関で、今回、100本以上の決議・勧告案が採択されました。
この会議で、話題になったことがあります。
皆様、耳にされた方もあるかとは思いますが、「レッドリスト」、いわゆる絶滅危ぐ種というものですが、
今回の会議では、
16000種の動植物が今後、絶滅の危機が懸念される
という警告でした。
過去、約400年間~500年間の期間に絶滅した哺乳類等は、
わずか78種、すべての生物だけを見ても約800種
だけしかありません。
過去500年間の地球の歴史と比較して、20倍以上の生物が絶滅する可能性が、これから始まる、あるいは、もう始まっているわけです。
もちろん、人類がもたらした、「環境破壊」が最大の原因です。
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今年は、気象災害が本当に多くありました。
日本では、「台風」・「地震」、米国の「ハリケーン」、中国の「大干ばつ」、ヨーロッパでの「高温による死者」、そして、最近の、いや今でも被害が正確に把握できていない「スマトラ島沖地震」
一瞬にして、多くの方々の命を奪ってしまうもの。そして予測がつかないもの。これらが「気象災害」であり「気候変動」なのです。
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私は、このブログで、様々な形で、「環境破壊」や、「気候変動」について叫び続けてきました。
皆様、冷静に考えて見ませんか。
テロとの戦いをまだ続けている国々。私は、テロリストに加担するつもりも無く、また最前線で戦っている自衛隊の方々を含め、戦士の方を非難するつもりもありません。
ただ、
テロとの戦いは「人間同士」の戦い。絶滅に瀕している生物は、人間の環境破壊と戦いを続けている。
どちらも戦いなのです。相手が違うだけで。
我々がもっと「環境破壊」に目を向けないと、生物は戦いに負けてしまいます。そして、これ以上、「人間同士の戦い」を続けると、どうなるか。
近い将来、
地球は「人間しか存在しない」、あるいは、人間同士の戦いが終わり、人類は消滅し、
やっと環境破壊が無くなり、他の生物が生き帰る。
こんなシナリオのどれかが現実化するかもしれません。
人類は賢いはずだったと思います。
しかし、もう手遅れなのか、眼前のことだけしか見えないのか。もっと、今、何を優先して行動すべきか、
絶滅寸前の生物達に聞いてみること
をお奨めしたい。もしかすれば、これしか答えが見つからないのかもしれません。
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