ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

ベンチャーの資金調達方法第二弾

前回のエントリで、資金調達の歴史と銀行とのお付き合いについて私なりの考えをまとめました。その続きということで、今回のブログでは、「銀行担当者とのお付き合い」について、私なりの考えを書いてみます。

なぜか、この不況、また、そんなに当社が急成長企業でもないのですが、借入検討ください、銀行内部では決裁は下りていますといった形で現在、3つの銀行様がアタックされて来ていただいてます。

その理由・背景、そして3つの銀行担当者様に対する、理由・背景についての私の考えは、以下の通りです。

1)報道でも報じられているように、銀行が預かっている資金と貸し出しすべき資金を比較すると貸し出しすべき資金が余っています。だから、預金の利子は微々たるもの=貸し出しによる金利の方がもちろん高い=その差額が銀行の収入源。

2)融資担当者にはもちろんノルマがある。1000万円を融資して金利3%として30万円=30万円は担当者の月給にも満たない=3年返済での融資計画の場合=3年でやっと自分の月給が回収できる。

3)というような理由で、いわゆる旧来の銀行のビジネスモデルが今も存在しているのではないか、と推察しています。(もちろん、そうではない都市銀行様・地方銀行様も多いと思いますが)

では、私なりに現在、ありがたい話ではありますが、アタックいただいている銀行担当者の皆様に対する選別基準(極めて偉そうな物言いですが)は・・・

1)財務諸表だけで判断していただく銀行様とは長期的にはお付き合いしにくい。当社の事業の現場やお客様、取引先様とのヒアリングもしていただけない銀行様とは末永い関係構築は難しい。

2)融資云々ではなく、個人的な人間関係ができる担当者、融資に関係無く、当社のビジネスモデルや事業展開に辛口なアドバイスをいただける担当者=自分のノルマではなく、当社を応援しようという気持ちを根本的に持っていただいている方とお付き合いすべきである。

こんな考えで、私は極めてありがたい話ですが、銀行担当者の方々とお付き合いさせていただいています。もちろん、各担当者の皆様の最終目的は融資実現だと思いますが、私も誠心誠意、あるいは無理な場合は、率直にお伝えするスタンスで、人間関係構築させていただいています。

今週末、最も辛口な進言を頂戴できる銀行マンと飲みながら、決断・チャレンジの相談をさせていただきます。(また、結果、ご報告いたします)