ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

ベンチャーの資金調達方法第一弾

自分で言うのも何ですが、当社は極めてユニークな事業を展開しています。かつ毎月のように変化しています。今日も銀行の方が来社されました。

担当の方が言われたことはB/Sが極めて安定していること。

いろいろな意味があると思いますが、お客様からの入金と仕入等の支払、いわゆる資金ぐり、キャッシュフローが安定しているということが第一だそうです。それがB/Sに如実に反映されているということです。

さて、財務講座ではないので、私なりの今までの資金調達方法の歴史とその考えを振り返ってみます。設立当初は、もちろん、1000万円を出資して私が大株主に。その後、あるテクニックを使って、大株主を維持しながら、ベンチャーキャピタルから、3000万円、そしてお客様から500万円の出資をいただきました。

よって、大体設立当時4500万円の資本金があったということです。

これがベンチャー企業設立当初の資金調達でした。

さて、現在、当社は、5つの銀行と取引させていただいています。なぜ5つも取引銀行があるのか・・・

5つの銀行は大きく分けて、

1)都銀

2)地銀2つ

3)地元信用金庫

4)株式代行業務として信託銀行

となります。都銀の方は、当社設立に極めて協力いただいたため、今でも関係を持たせていただいています。

私なりに考える都市銀行とお付き合いさせていただくメリット・デメリットは、

1)大口の売上は都銀に入金していただく。都銀の方も、もちろん四半期ごとに毎回、当社現状を確認されています。その時、大口の売上(いわゆる大手企業からの入金)があれば、安心される。

2)もう一つのメリットは、お客様である大手企業様にとっても都銀なら安心という点です。(ちょっと説得力に欠けるかもしれませんが)

3)都銀とお付き合いするデメリットが一つあります。それは今まで関係構築できていた担当者が転勤されるということです。特に都銀の場合は、はるかかなたの、まったく違う部署に配属されることが多く、私もそれを経験しました。当社事業がユニークなだけに新しい担当者や支店長様にご理解いただくことにかなり苦労しました。

その経験から地銀の方と取引を始めることを決断・・・

1)当社がある京都ではない地盤を中心としている銀行と取引開始。

2)これは、その銀行が持っておられる顧客層が当社のターゲットに近いためです。要するにお金を預かる、借りるために銀行は、あるのではなく、銀行それぞれの優位性という意味で、「顧客層」に着目しました。

3)もう一つの銀行。こちらからは借入しています。理由はただ一つ。無担保で借りることができる融資制度があったということ。

それとは別に地元信用金庫と取引も・・・

1)どの銀行もインターネットバンキング、いわゆる入出金がネットでできる仕組みを持たれていますが、今、取引している信用金庫が最も、手数料も安く、かつやりやすいためです。(いろいろと比較検討した結果です)

2)そして、信用金庫は恐らく、支店が地銀より多いため、利便性も良いという点。(お客様にとっても)

結論として、会社自身の戦略、お客様・取引先様との利便性などを判断し、5つの銀行とお取引させてもらっているということになっています。

信託銀行は、株主様がおられるため、必要不可欠という結果です。

さて、第二弾では、もう少し、私なりの銀行担当者とのお付き合いについてブログします。今晩中にやりますので、(というのも今回のブログ、あまりおもしろくないと自分で思っていますので)

ちなみに郵貯の口座もありました。銀行・信用金庫よりもっと利便性が高いのが郵便局なので。(当社にとっても・・・)