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またか・・・
こんな言葉が我々庶民の政治に対する思いだろう。
「政治とカネ」、そして「失言」に関する相次ぐ大臣の交代劇。
「女性は子供を
産む機械」・「しょうがない」といった失言は辞任に値するものだろう。ただ、「事務所費」・「
政治資金」といった問題が、明確にあるいは適法に処理されているいないに関係なく、我々、庶民の日々の生活に大きな影響を及ぼすだろうか?
「政治と利権」。これは何十年も前から、そして今も続いているであろう
事象だと私は思う。深くは書くことができないが、やはり「政治と利権」に恩恵を受けている人は存在する。そしてその政治家が失脚すれば、恩恵は瞬時の如く消滅することも。
だから、いつになってもカネに関する問題は消えることは無い。多くの人々が薄々と気付いていることだと私は思う。
ただ、私が現在、最も問題視していることは「日本」という国に対する海外の評価が極めて低くなっていること、そしてそのことから失うものの大きさ。
海外メディアでも下記のような見出しが毎日のように並んでいる。
Latest scandal rocks already shaky Japan Cabinet
(最新のスキャンダルは、もう既に不安定な日本の内閣をさらに強く揺さぶる)
Japanese minister quits after just a week
(日本の大臣、たった1週間で辞任)
閣僚に何か問題が生じた際に政府や与党が最近、口にすること。
「きちんと説明し、国民が納得すればいい。それができないと何らかのけじめをつけざるを得なくなるかもしれない」
もちろん、私は今までに起きた政治とカネや辞任に至る原因について、すべて聞いたわけではない。報道でも一部しか紹介されない。
ただ、どんな説明だったとしても「説明によって国民が納得した」ことを誰が決めるのだろうか? どうみても内輪でのその場しのぎの方便にしか過ぎないと私は思う。
今、どれだけの政治家が、日本の評価について「恥ずかしい」と感じているだろうか?
もし、私が総理大臣であり、海外の会議などに参加した場合、現状であれば「恥ずかしくてたまらない」という、まったく自信の無い気持ちで会議に臨むだろう。
逆に、これ以上、海外に対し「今の情けない状況を必ず変えてみる」という思いを持つ政治家は存在しているだろうか?
いつになっても、「
任命責任」ばかり叫ぶ野党。気持ちはわかるが、「
任命責任」を問うことで、計り知れない程、大きく失った日本の評価についてどう対処するのか、何か考えはあるのだろうか?
企業は、「イメージ」で成り立っている部分がある。そのイメージを大きく損なった場合、イメージの回復にあらゆる手段を尽くす。
換言すれば、イメージに対する評価について常に配慮し、少しでも異変を感じれば、すぐに適切な対処を行う。企業の不祥事への対応如何によって、その後の企業の存続を大きく揺るがすことになりかねないことを知っているからだ。
政治家各位は、現在、日本のイメージが大きく損なわれていることに気付いているのだろうか。
最後に、半年ほど前に書いた過去のエントリである「
恥ずかしい国、美しくない国、頼ることができない日本」の一部を引用する。
「美しい国」にしたいのであれば、「美しい国」にしていこうと発言する方々、「美しい国」を実現するために法をつくっていく人々が、まず美しい姿を見せることが先決ではないだろうか。
(一部割愛)
国には依存しない。しかし、国を運営する人々自身が態度を変えることで、「期待感」が生じ、「美しい未来」が見えてくると感じる人は少なくないだろうと私は思う。
当時のエントリには、私は国に依存しないと明言しながらも、国を運営する人々自身の変化に期待していた。
この半年間を見て、もう今は、期待していない。期待もできない。
そして、私やいわゆる「国民」自身が、海外の日本に対する評価、大きく失われた日本の価値を向上させることも不可能に近い。
このような、どうしようもない状況の中、「自分のことだけを考える」といった人々が増えていくことに、仕方が無いと考えると共に、悲しくも思う。
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