ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

何とか風評被害を払拭する方法はないものだろうか:中越沖地震

 一週間以上前の記事だが、「「「死んだ町に…」風評被害で観光地閑古鳥」事件です‐災害ニュース:イザ!」がある。下記に一部を引用する。
 新潟県中越沖地震風評被害が夏本番を迎えている観光地を直撃している。新潟県旅館組合によると、地震以降約2万人が宿泊予約を取り消した。深刻なのは柏崎市から30キロほど離れた長岡市寺泊。関東や長野からも海水浴客が訪れる日本海側有数の海水浴場だが、7月の予約の8~9割がキャンセル。3年前の中越地震から復興した長岡市蓬平温泉でもキャンセルが相次いでいる。柏崎刈羽原発事故の影響を心配する声もあり、風評被害を払拭(ふっしょく)するには時間がかかりそうだ。 (一部割愛) 「人出は例年の1割。風評被害中越地震よりひどい。このままじゃ死んだ町になっちゃう」と山田栄三郎組合長も心配顔だ。  中越地震から立ち直りかけている長岡市蓬平温泉も「和泉屋」「福引屋」「よもやま館」では7月中のキャンセルが700件に達している。和泉屋は県と市からの3億円の制度資金で建物を再建、経営も軌道に乗り始めた直後で、女将の田崎久子さんは「返済も順調でこれからという時期。450件のキャンセルに血の気がうせました」と頭を抱えている。
(太字は私によるものです。)  中越地震からやっと立ち直られかけている観光地の方々にとって、今回の中越沖地震でさらなるダメージを受けておられるような感じだ。やはり、原発事故による不安が主な原因なのかもしれない。  引用した記事で紹介されている新潟県旅館組合の公式サイト:「温泉で 米・酒・肴 花と雪…新潟の旬の情報満載! 新潟県旅館組合公式サイト「よりなれえちご」」では、トップページに以下のように掲載されている。
新潟県中越沖地震について 7月16日に発生いたしました新潟県中越沖地震に関しましては 全国の皆様に大変ご心配をおかけしております。 柏崎市を中心にマスコミ等で被害状況が報道されておりますが 直接の被害は限られた地域です。 他の組合施設は、平常通り営業を行っております。 皆様には正確な情報をご確認頂きます様お願い申し上げます。 また、被災されました皆様には、心よりお見舞い申し上げます。 1日も早い復興をお祈り申し上げます。
 また、新潟県観光協会の公式サイト:「うるおいの新潟 観光ガイド」でもトップページに以下のように掲載されている。下記の引用文からさらに詳細の情報がリンクされている。
県内の海水浴等の情報 原子力発電所周辺では発電所からの人工放射性物質は検出されていません。専門家による立入調査でも、健康への影響はないとの結論が出ています。海水浴場で人口放射性物質は検出されませんでした。 県内温泉地宿泊情報 柏崎エリアの一部を除き、全て通常どおり営業しています。 県内各地域観光施設情報 一部の地域を除き、全て通常どおり営業しています。 県内各地域のイベント情報 ほとんどのイベントは地震の影響はなく、予定どおり開催される予定です。 交通機関情報 柏崎エリアの一部を除き、全て通常どおり運行可能な状況です。
 このように、旅館組合・観光協会とも、懸命に詳細な情報を発信し、風評被害の拡大防止に努めておられる。  ただ、実際は、先に引用したように地震発生直後に多くの予約キャンセルがなされたのが実態ではないだろうか。  元ホテルマンの経験から言えば、ホテル・旅館業というものは、一日でも一つの部屋が空いてしまえば、取り返す・取り戻すことができない。様々な策を講じて、「予約」という形で、部屋を事前にうめていく。しかし、予想もできない地震発生、そして必ず生じる風評被害、そして大量のキャンセル。  直接、被災された方々だけでなく、間接的に大きな被害を受けておられる方々も存在しているということ。  今回のエントリには結論も無ければ、自分自身の意見・考えなど皆無だ。  ただ、一個人として、今は、これらの情報をエントリとして掲載するしか手段は無いと考えた。もちろんエントリしたからといって「風評被害」が減るわけでもない。私一人で新潟に旅行することで解決するわけでもない。  一個人として何か「風評被害」を減らすことはできないだろうか。新潟に限らず、同じことはいつでも、どこでも繰り返されるのだから。 「起業家ブログへ」 「ベンチャー社長ブログへ