トラックバック、Trackbackという機能は既に破綻しているのではないだろうか?
過日の「ブロガー会合」でも話題になったが、いわゆるスパムトラックバック、Spamtrackbackに各ブロガーとも、処理に困っているとのことだった。
私がお世話になっている「JUGEM」では、「トラックバック一定時間受付拒否」という機能があり、私は60分と設定している。エントリ後、1時間以内のトラックバックは受け付けないという設定だ。
記事を投稿したと同時にPINGによって、更新したことを各サーバーに知らせることとなる。これはブログサービス各社とも同じだろう。PINGがWeblogの醍醐味であり、RSS配信していないウェブサイトとの大きな違いだろう。しかし、設定した、60分、いわゆる1時間後に、スパムトラックバックが大量に到着する。
「JUGEM」の管理ページでは、「SPAM拒否設定」という項目があり、「URL拒否設定」(TBやコメントを拒否するサイトのURL)、「キーワード拒否設定」(TBやコメントで拒否できるキーワード)を設定することができる。
「URL拒否設定」では今まで到着したスパムトラックバックのURLを管理画面で100サイト近く拒否設定している。また「キーワード拒否設定」でも、エントリでは紹介できない卑近な語句を100近く設定し、スパムトラックバックやスパムコメントを拒否している。しかし、いくら設定・登録しても、スパムは来訪する。時間の無駄と言っても良いだろう。
過去には、「関連性が無い」ということでスパムトラックバックを私のサイトで受けた相手サイトに対して、抗議のコメントを残したことも多々、あった。このアプローチは可能な限り、今も続けている。
しかし、現状では、スパムトラックバックの「タイトル」を見るだけで、トラックバック先を確認することに危険性を感じている。確認のためにトラックバック先にアクセスした瞬間に何が起こるかわからないのが現状だ。
Trackback、トラックバックというのは情報伝播のために画期的かつ有効なツールであった。しかし、今では残念ながら形骸化しているのが事実だろう。
3年以上、Weblogの世界に関わってきた私だが、この世界にも悪意が満ちている現状に憂いを覚える。少なくともWeblogの黎明期には、アクセス稼ぎのトラックバックはあったとしても、今のようなスパムトラックバックなど皆無だった。
世間の変化に伴い、仕方が無いことと思いながらも、仮想空間と言えども、人間が必ず介在するネットの現実に、極めて徒労感を覚えている。
先に述べたように、公開できないが、「JUGEM」の私の管理画面での「キーワード拒否設定」の拒否語句を見ればわかる。本当に公開できない程、下品な語句が100以上、並んでいる。
Weblogはこれからも有効なツールに違いない。
ただ、スパムトラックバックに対する新たな、画期的な対処法が生まれれば、Weblogも新たな発展を見出せるのではと私は思う。
先ほど、スパムトラックバックをされた方に抗議のコメントを残してきた。しかし、これは最近では、稀有な事例だ。スパムトラックバックを送信するサイトにはコメント欄やトラックバック欄さえも無いものばかりが乱立している。
Weblogは有効なツールに違いは無い。ただ「有効」という意味合いが人それぞれ違う、変化しているのが、昨今の現状だろう。
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