GMO
服部 真澄
WIRED NEWSのメルマガで数日前に配信されていたGMO問題。
我々も緑化資材を製造・販売している立場から、少し違った角度で、エントリーします。(誰もブログで書いていないと指摘されていた方がおられましたので。でも私も簡単に書きます。)
GMOとは、Genetically Modified Organisms(遺伝子組み換え作物)。
今回、ご紹介した書籍(上下巻)は、数年前に読んだのですが、アグリビジネスの奥深さを知ることができます。
しかし、現実はなかなか超多国籍企業が相手なかなか手強いことです。
GMOビジネスの非常に簡単なビジネスモデルを言いますと、
種と農薬と化学肥料を一式、すべて特定の企業から買い続けなければならない。その他、様々に束縛された契約事項がある
という点に尽きます。
農薬メーカーが作った、ある除草剤があります。
除草剤なので、雑草を含め、すべての農作物が枯れてしまう可能性があります。
しかし、その除草剤が効かない酵素を持った遺伝子を組み込んだ種を開発に成功した企業があるわけです。
今まで、数種類の除草剤を散布しなければならなかった状況から、一転して、一つの除草剤を散布するだけで、GMO種による農作物だけが枯れないという仕組みができあがったわけで、日本とは比較にならない穀倉地帯である米国では、瞬時にしてこの「GMO農作物」が拡大したというわけです。
問題は、この種を開発した多国籍企業の農家に対する「拘束方法」にあるのですが、何といっても、政府を動かす程の、巨大な企業だけに、一農家だけでは、対処できません。
「遺伝子組み換え」については、多々議論があることは皆様、ご承知だと思います。
今回、ご紹介した書籍を一読いただき、将来起こりうるかもしれない、
いやはや、そこまでやられますか、多国籍企業様。
という現実を知っていただければと思います。
しかし、微妙な問題ではあります。何といっても、契約農家に対して「自前で捜査官」を派遣することができる程の企業だからです。
(契約期間が切れた後も数年は畑に捜査官がやってくることが契約条項に入っているのです。)
-----------
重要だと思われる追記:
あまりにも私のレンタルサーバー会社が不安定なので、「別館」を準備中です。今日中に、リンク先をご紹介できればと思っておりますが、あまり期待せずにお待ち下さいませ。
私も忙しいのです。しかし、「社長日記」なので、何とかしなければという思いはあります。