ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

何が優先順位なのか?

私は、朝、まず検索サイト「Google」のトップページにあるニュースを見ることにしています。

まずは、日本版、日本版の下部にリンクされているGoogleニュースのUS、UK版をそれぞれチェックします。

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各国のトップニュースを見ることが主な目的なのですが、

朝一番のUS、UKの「Top Stories」は、

南アフリカマンデラ前大統領のご子息がHIV/Aids(エイズ)で亡くなられたこと

マンデラ氏自らが公表されたことでした。

今、この記事は昼過ぎに書いていますが、

まだトップニュースです。

(このエントリーをアップした頃にはTop StoriesからWorldへ変わるとは思いますが)

南アフリカは、HIV感染が世界最多の国。一日に推定600人の方々が死亡されていますが、偏見があり、死亡原因を明らかにしないという事情があります。

永年にわたってエイズ問題をとりあげられてきたマンデラ氏は、

自らのご子息の死因を公表されることで、今一度、国民にエイズに対する問題意識を喚起される英断を下されたとのことです。

詳細は、可能であれば、各国の新聞記事をネットでご覧いただければと思います。

日本のネットでの記事は、残念ながら、あまりにも簡単な内容だけ書かれています。

(こちらも朝の時点ですが)

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Googleの日本のニュースソースが約670サイトから収集、USが4500サイトなど、比較にならないことや、どのようにして、Googleニュース(ベータ版と未だなっていますが)が、どのカテゴリーにいつ移動させるかなど、私は分かりません。調べる暇もありません。

また、今回、Googleのシステムについて言及したいわけでもありません。

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US、UKは「Top Stories」にマンデラ氏のことを記載。

日本は、トップニュースには掲載せず。(私の確認範囲では、「国際」で数分間だけでした。)

少し、論点は変わりますが、スマトラ沖の津波が起きた直後、もちろん各国ともトップニュースでした。

しかし、今は違いますが、直後は、行方不明になられた自国の方々の安否情報が、どの国のメディアも中心に取り上げていました。当たり前のことかもしれません。

ただ、本来、報じること、あるいは意識だけでもすべきこと。

それは、

自国の方々が亡くなられたこと、

安否が不明な方々のこと、

これらと同時に、被災された現地の方、

これらの方々をすべてとは言いませんが、

できれば同じ気持ち、同等のとらえ方をすべきではないかと

私は考えます。

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各国政府が自国の旅行者の安否確認を急がれることにはまったく異論はありません。そして、その情報をすぐさま伝えるメディアについても、意義あることでしょう。

ただ、持つべき意識が違うだけ、あるいは現地で家族を一瞬にして失われた方々にとっては、これらの他国の方々の情報は、極論すれば何の意味もなしません。

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非常に難しい話です。

異論反論をお持ちの方も多数おられるでしょう。

スマトラ沖の話に限らず、できることなら、

海外各国が、今、何が「Top Stories」なのかを確認する。

この行為だけで、何が世界にとって優先順位なのか、一つの手がかりになると私は考えます。