ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

新潟中越地震、一歩ずつ前進。

 私が、被災地の方からのメールをまとめた、「新潟中越地震、ある被災者の方の声」そこで、被災地の方、そして私も祈念していたこと。それは、「山古志村が、できる限り、早く復興することを祈念し、実現に近づくために、まず、地震発生時から今までの現状をお伝えしたい」ということでした。そして、私自身は、中越地震には直接、支援できませんでしたが、自然災害の観点から、「我々がやってきたこと、そしてこれからも」というエントリーを書かせていただきました。  また、エントリーではなく、直接、「多方面の方に様々な協力依頼を要請」し、昨日、「山古志村」の方々にとって、真実・本音の所は地元の方に聞かない限り、不明ですが、「一歩前進」といえるのではないかと思う報道がありました。是非とも、「新潟県行政の方の英断、内閣府の方々の動き、そして雪下ろし経験者へのボランティア支援」、そして「山古志村被災者の方に、今何が必要とされているのか」について、皆様、お考えいただければと存じます。  下記は将来のリンク切れを想定した全文引用です。私のサイトにとっては初めてのネット経由での情報提供となります。  朝日新聞様より: 積雪被害も「地震扱い」 新潟県、長期避難地に適用へ
新潟県は同県中越地震で避難勧告・指示を受け、長期避難を続けている地域の家屋の被害について、冬の間の積雪による被害があっても、地震による被害と認定することを決めた。「半壊」が積雪で「全壊」になっても、「全壊」として罹災(りさい)証明が発行される。認定結果は被災者生活再建支援法と県、市町村の上乗せ支援による補助に反映される。  内閣府によると、地震や水害などの災害に加えて、積雪など直接の被害ではない二次被害まで一連の被災として認定するのは過去に例がない。  全村民が避難している山古志村や、集団移転を決めた川口町小高地区などの被災地は今も現地に入れず、家屋の損壊度合いが調査できない。そのうえ雪が降っても雪下ろしが難しいため、冬には家屋の被害が拡大するとみられ、支援制度の弾力的な運用を市町村が県に求めていた。  県から連絡を受けた内閣府地震で避難している地域に積雪の被害が重なった場合、「地震の延長線にある被害」との見解を示した。これにより積雪による被害も地震の被害と認定することができるようになった。  この基準は山古志村をはじめ避難勧告や指示が出ている地域に適用される。来春、雪が消えて現地に入れるようになれば調査に入る。避難勧告・指示が出ているのは26日現在で、なお13市町村の60近い地区に上る。  支援法と県、市町村の上乗せを加えた支援の最高額は、全壊が400万円、大規模半壊が200万円、半壊が50万円。  山古志村長島忠美村長は「感謝している」と評価し、川口町の内山敦夫助役は「積雪で被害が拡大する家屋が相当数出ると考えられ、歓迎すべき決定だ」と述べた。 (11/27 12:25)
 毎日新聞様より: 新潟中越地震:山古志村が豪雪対策で「人的支援」を要望
新潟県中越地震被災地では、本格的な雪シーズンを前に雪対策に頭を痛めている。孤立した集落などの家屋の雪下ろしや道路の除雪など課題は多い。全村避難が続く山古志村は25日、国に対し、雪下ろしなどに「人的支援」を要望した。  被災地は国内有数の豪雪地帯。新潟地方気象台によると、最も多い時期(主に1~2月)の積雪量の平年値は、十日町市で212センチで、平野部の長岡市でも103センチにもなる。  山古志村では、通常でも一部地域で3~4メートルの積雪がある。村は、雪下ろしを欠かすと雪の重みで、半壊や一部損壊の家屋が全壊するなどの2次被害があると予想。この日、村を視察した国の「山古志村復旧・復興支援関係省庁連絡会議」(事務局・内閣府)の代表に除雪支援を要望した。国側も全面的にバックアップする方針で、村の要望に即した支援策を検討するという。  村によると、村民の代わりに村に常駐し、雪下ろしの時期を確認するための監視や、雪下ろし作業などを要望した。村側も村民が一時帰宅して除雪することも検討しているという。  山古志村以外の被災自治体では、仮設住宅入居者らの被災家屋の除雪は被災者自身に委ねるケースがほとんど。  道路が寸断され、避難勧告が続く長岡市太田地区の濁沢町(78世帯約200人)では、市が空き家の防犯のため契約している警備会社を通じ、積雪状態などを被災者に連絡する予定だ。だが、自宅の除雪は一時帰宅の際に被災者自身がすることになり、2メートル以上の積雪の場合は除雪ボランティアの協力を求めることも検討するという。  一方、道路の除雪も深刻な問題だ。地下水などを流して雪を解かす融雪装置が各所で損傷しているうえ、頼みの除雪車も道路が各所でひび割れ、凹凸ができているため、除雪車の排除板が損傷する可能性があるからだ。。小千谷市は、除雪の委託業者に対し、積雪前に路面の損傷状況を確認するよう通知することにしている。【鈴木一生、柳澤一男、内藤絵美】 毎日新聞 2004年11月25日 21時36分
 日本経済新聞様より: 関係省庁が山古志村視察・新潟県中越地震
 新潟県中越地震で政府の山古志村復旧・復興支援関係省庁連絡会議のメンバーが25日、山古志村を視察、村の担当者らと意見交換した。  加地隆治内閣府審議官は「山崩れや養鯉(ようり)池被害など地盤災害の実態をじかに見ることができた。要望や意見は、復旧・復興支援プログラムに反映させたい」と述べた。村は積雪期の雪下ろしや融雪期の二次災害防止策などへの支援を要望。長島忠美村長は「意見を受け止めてくれ感謝したい」と話していた。〔共同〕 (18:09)
 そして最も重要なことが、「山古志村緊急BLOG」様から発信されています。 (ご注意下さい!! 上記ブログはコメント対応も大変な状況です。私はこのエントリーをTBいたしますが、皆様、できることなら上記ブログについては、コメント・TBではなく、毎日チェックというスタンスでお願いしたいと存じます!!)
多くの救援物資ありがとうございました。避難所での生活に必要な物資はほぼそろいましたので受入れを停止させていただきます。  なお、仮設住宅での生活に必要となる物資については受入れを行っております。以下の物品が大変不足しております。大変わがままなお願いではありますが、ご協力をお願いします。 ・カラーテレビ(21型以下) ・冷蔵庫 ・洗濯機(できれば乾燥機付き) ・電子レンジ ・炊飯器(5合~1升炊き) ・掃除機  山古志村災害対策本部 (新潟県長岡市四郎丸町173-2 ℡0258-38-2660)  山古志村災害対策本部物資担当班 (新潟県長岡市四郎丸町沖田357 長岡大手高校体育館内) 11月28日 午前11時 更新
 以上、私の考えをまったく発しない異例のエントリーとなりましたが、是非とも、これからも新潟の被災者の方々の声、そして現状を忘れないために、この私のブログをご覧いただいた方で、「自分は何ができるか」を考えていただき、実行していただきたいと思います。  私も新潟とは雪の質が違いますが青森で数年、過しました。青森も豪雪地帯と言えます。私も青森での自宅の雪下ろしを経験しました。(不謹慎かもしれませんが雪下ろしで各地方とも毎年、滑り落ちるなどで亡くなる方がおられます。)  そして、真冬の天気予報で、「マイナス5度」と言われれば、「明日は暖かい方だね」という会話を家族でしていました。豪雪地帯を経験されていない方には、ご理解・イメージできないことかもしれません。なぜ、私のブログの根幹である「環境・緑化」に関するエントリーでなく、「地震」にこだわるのか。それは、「一人の人間」としてネットという仮想空間でありながら、極めて汎用性・伝播が容易なコミュニケーションの一つの部位の中で「できることから始めている」からに過ぎません。  まだ、中越地震も含め、「自然災害」は終わっていません。これから始まるのです。そしてさらなる新たな「自然災害」が生じないことを祈念致します。 関連カテゴリ:「新潟中越地震