ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

プッシュ戦略とプル戦略

いつも拝見している「大西宏のマーケティングエッセンス」様が「プロダクト・アウト」と「マーケット・イン」について書かれていた。

当社の商品や事業は、マーケット自体を創出しなければならない状態にありますが、少なくとも、日本経済が大量生産の時代にあった「プロダクト・アウト」は意味がないことは、大西様のご指摘のとおりだと思います。

ちょうど、新規事業展開で悩んでいるときに、大西様のブログを拝見し、思い出したのが「プッシュ戦略」と「プル戦略」。昔からあるマーケティング、プロモーションミックス関連の考え方です。

「プッシュ戦略」とは企業の営業力、販売業者へのインセンティブなどを使って、企業側から商品を押し出し、消費者に購買してもらうというようなもの。知名度が少ない商品を大量に売りさばくようなパターン(だからインセンティブが必要)

「プル戦略」とは企業が消費者が店舗に足を運びたくなるようなプロモーション・販促を積極的に展開するというようなもの。この戦略は消費者が商品にブランド価値を見出せば、成功するパターン。

どちらの戦略が良いとか、どちらの戦略だけにするかという問題ではなく、製品や消費者の特性によって、うまく使い分ける、そして両方を兼ね備えた戦略が必要である。結局、どちらの戦略に重点を置いて、同時並行で進めていくことが必要となります。

また製品のライフサイクルや企業の資金力、ブランド力など、いろいろと戦略を左右する要因がたくさんあります。

さて、当社の場合は(自分自身の整理として。何と言っても今晩は第一四半期終了後の取締役会なので)・・・

1)主力事業は当社のブランドとして価値がある。そしてもっとブランド力をつけていく(広告塔のようなもの)

2)主力事業から派生した商品自体に上述のブランド力を付加していくことに集中する。

3)当社の商品・事業は、特殊なもので、いわゆる一般向けではない=消費者特性が明確

ということで、プッシュ・プル戦略、どちらもあまり関係無いというよりも、この戦略だけでは新規事業は展開できないというのがこの文章を書きながらの結論(一つのマーケティングの考えだけで事業展開できるはずが無いということです)。

しかし、「プロダクト・アウト」の考えだけは、外れずに新規事業を展開します。

提携しようと考えている大手商社の方も、ツール(新規事業のネタ)・メンバー(外部協力者)などビジネスモデル推進の要件は大体、揃ったので、まずはお客様が満足いただける事業かどうか確認する段階=いわゆるテストマーケティングすべき、というコメントをもらっています。

テストマーケティングによって、ビジネスモデルの精度も高まり、各メンバーの役割、価格体系等も明確になるということです。

新規事業が具体的にどんなものかをお知らせできないだけに、曖昧なブログになりましたが、また後日、ご報告します。

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