ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

その発想は、私には無かった:とある若者の行動

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 今日、午前中は定期健康診断だった。5月の決算、6月の株主総会が終了し、7月の縁起が極めて良いであろう七夕の日に数ヶ月前から予約していた。

 前日22時から絶飲食。

 そして、本日、9時より健康診断開始。ほぼ毎年、経験しているため、特に問題なく、診断は進む。そして、最後は胃透視。胃周辺の筋肉を和らげる注射を打ち、発泡剤を飲み胃を膨らませ、そしてお世辞にもおいしいとは言えないバリウムを飲む。そして、言われるがままにレントゲン台の上で身体を動かす。多くの方々が経験されていると思う。
 遠隔操作でマイクから聞こえる声を聞きながら、「70歳くらいの高齢の方もこんな風にやるのかなぁ」と考えつつも、無事終了。

 看護師の方に胃透視が終わりましたと告げた。

「更衣室前の休憩室で水分を補給しておいて下さい」と看護師の方。
「はい、わかりました」と私。

 この水分補給の後に、実際の先生の診察があり、それで健康診断は終了である。気分的にはもう終わったも同様の感がある。

 前日22時から何も飲んでいない。そしてバリウムの違和感もある。私はすぐさま、休憩室へ。そこには、紙パックの数種類の飲み物が用意されている。また、横には飲み物の自動販売機も設置されている。私は紙パックのお茶を手に取り、休憩室のソファで飲み始めた。数十秒後、他の方が同じように休憩室に入ってこられた。「休憩室」とは文字通り、「憩いの場」である。見知らぬ方でも会話をしなければならない。繰り返すが何と言っても「憩いの場」なのだ。

「お疲れ様でした」と私。
「いやいや、何回、やってもバリウムは苦手ですわ」と見知らぬ方。

 こんな感じで見知らぬ方との「憩い」は始まった。見知らぬ方は「野菜ジュース」を手に取られていた。
 またしても数分後。更衣室から恐らく社会人二年生程度の若者が出てきた。着替えを終えているということは、胃透視後の水分補給も、最後の先生の診察も終えたということ。あとは会計を済ますだけの状態である。しかし、彼は違った。

 水分補給をしている私と見知らぬ方の前をつかつかと通り過ぎ、彼は、冷たく冷やされている各種紙パック飲み物へ移動した。「あぁ、まだちょっと時間があるので休憩するのかな」と私は考えながらも、自ら手にしているお茶を飲み終えようとした。

 彼の動きが私の視界に僅かばかり入ってきた。

 彼は、自分の鞄に、紙パック飲み物を入れ始めた。「あぁ、後で飲むのかな」と私は思ったが、実際は違った。予測不可能の行動が、そこで展開されたのである。

 彼は、自分の鞄の空間に入る限りの飲み物を入れ始めたのである。その数、約15パック。冷やされている各種紙パック飲み物の約30%が瞬時にして、彼の鞄に格納された。そして、彼は静かに去っていった。まさに「あっという間」の出来事だった。

「今のは、何だったんでしょうかね?」と私。
「近頃の若者はわかりませんなぁ」と見知らぬ方。

 紙パック飲み物は無料だ。改めて見てみると自動販売機も無料だった。しかし自動販売機の飲み物はコップ形式であるため、「お持ち帰り」は不可能だ。しかし、紙パックならいくらでも「お持ち帰り」が可能と言えば可能だ。
 しかし、少なくとも私の頭には「お持ち帰り」の発想は無かった。皆無に等しいとも言える。最後の先生の診察後、着替えを終え、再度、私は休憩室の前を通りかかったが、ソファにて飲み物を飲んでいる人も紙パック飲み物一人分を飲み終え、去っていった。

 我々は関西人である。「もらえるものはもらおう」という精神が根底にはある。しかし、「場所をわきまえて」が原則である。例えばビュフェ形式の会合など では、「食べられるだけ食べよう」という方を過去に何度も目撃している。しかし、いくら食べたとしても一人で食べる量には限りがあり、パーティで出された 食材に多大なる影響を与えることは無い。
 しかし、紙パック飲み物は定期的に入れ替え作業があるとしても、瞬時に全体の約30%を自分のものにしてしまうという行動は、「場所をわきまえる」という原則を超越している。

「あそこまでやるとは思いませんでしたねぇ」と私。
「いや、もうお見事としか言いようが無いですなぁ」と苦笑する見知らぬ方。

 「そこまでするか」という気持ちと、「その発想はどう転んでも私の頭の中には浮かび上がってこない」と思わざるを得ない感があった。
 「世の中にはいろいろな人がいる」と考えるべきか、「世の中、変わったなぁ」と強引に納得すべきなのか、今も分からない。本来の私のエントリであれば、 大きな意味での「環境」という観点から、それなりに論ずるのだが、今回は、それを超越した私には想像できない出来事だった。

 いずれにせよ、苦笑しか残らない今回の若者の行動は、どうみてもバリウムよりほろ苦いものであったことは確かだ。

【この書籍が参考になります】

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