失明したくなけりゃ40代は必ず健康診断で眼圧測定を:緑内障で年間600時間を失った私
緑内障で失明しないために―40歳以上の17人にひとりに迫る危機
- 作者: 北沢克明,柿沢映子
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2001/04/05
- メディア: 単行本
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眼圧の異常に不幸中の幸いで気付いた
40代後半を超えた数年前の私。その頃、私はメガネを新調すべく、眼科へ。気楽なものだったが、下記の通り、新たな歴史が始まった。
視力計測と同時に、その間に基本的な検査を受けた。
検査終了、眼科医の最後の診断。先生曰く、視力はともかくも眼圧が極めて高いので、1ヶ月以内に必ず再診するようにとのことだったが、意味が分からず。
ただ、帰り際のこの言葉が強烈だった。「今は失明しないけど、何もしなければ1ヶ月後、どうなるかわからないから」と。
血圧は知っているが眼圧など言葉さえ気にもしていなかった私。「眼圧」について、ネットで調べたが、ある程度は理解できても、実感は皆無。その後、眼圧との戦いに生涯を共にするなど思いも寄らなかった。
眼圧が高いということ
テニスボールを想像して欲しい。
膨張したテニスボールは、プロであれば見た目や感触でボールに異変を気付くが、普通の人は異変に気付かない。ただ、異変のあるボールをラケットで打てば、自ずとボールは破裂する。
いわゆる「パンパンになった」空気圧が高いボール。これを「眼圧が高い状態」と考えてもらっていい。内圧が高いボールは、徐々にボールとしての性能を無くし、最後に破裂する。眼圧も同じように、原因は不明ながらも徐々に高まっていき、徐々に視神経を圧迫していく。
それが、緑内障である。
緑内障の治療
食生活の改善などの必要は皆無。目薬による点眼だけ。症状によるが、目薬をして5分間、眼を閉じて、その後、約10分間の間隔をあけて次の目薬を点眼する。10分間の間隔は、最初の目薬が浸透するまで、そして次の目薬と混ざらないようにするためだ。
この「5分間、眼を閉じる、その後、約10分後、次の目薬を点眼という流れ」は、緑内障の方であれば誰しも同じ。この工程は緑内障の進行を阻止するため であり、点眼は生涯続く。何があっても、どんな状況下でも、点眼を「生涯」続けなければならない。繰り返すが「生涯」である。
緑内障の治療を一年で見ると気が遠くなる
緑内障の方は、上述通り、点眼だけが治療方法。手術もあるが、これは最終手段となる。
さて、点眼である。驚くなかれ、目薬1種類で終わるはずもない。さらに上述通り、失明したくなければ、点眼は生涯続く。
私の場合、4種類の目薬を朝と晩に行う。4種類であるから5分、10分(休憩)というパターンを4回、行う。1セット15分として、4セットで60分。それを朝晩やるので一日にして2時間。10日間にして、20時間。1年間にして約600時間。
これからも、そして生涯何があっても、どんな時でも、私は、年間600時間以上を点眼に費やすこととなる。緑内障に平日も祝日も無い。ちなみに600時間は、1ヶ月に相当する。もうこれ以上、言うことは無い。
だからこそ、40代で眼圧測定を
血圧などは、自宅でも計測でき、かつ身近なもの。ただ、眼圧は、少なくとも私自身は近しい存在ではなかった。35歳を過ぎると、いわゆる「生活習慣病予防健診」を受けることができ、会社からの補助もある。多くの方々は、この健診を受けるだろう。
ただ、そこに「眼圧」の項目は無い。また人間ドッグも半日ではなく一日でやっと眼科健診がある。
35歳から健診を受け続けた私。眼圧の項目は無く。重複になるが「メガネを新調」というアクションが無ければ、「眼圧が高い」という結果は知り得なかった。
だからこそ、健康診断、あるいは日々の治療において、眼圧測定をおススメする。
私のような人生を歩んでほしくないから。
白状します。
私は一応、米国でMBAを取得した。
卒業後、祖父が創立したホテルチェーン法華倶楽部に入社。バイトを装い何ヵ所かのホテルに出向し修業。出向先のホテルの同僚達はすべて高卒。下働きと肉体労働の日々で、表面的には馴染んでいたが、何名かは私が発する臭いを感じ取り、露骨に嫌われていた。
当時、心の奥底に「俺はMBAだ、お前らとは違うんだぞ」という気持ちが常にあった。もちろん言葉には発していないが、やはり身体が発していたのかと今となっては思う。
そして、修業後、青森県弘前市の法華倶楽部弘前店へ出向命令。初めて青森空港からバスに乗り、弘前市内へ向かう際、窓から見える雪を見て、「なぜ、私がこんな田舎で働かねばならないのか」と正直に思った。
創業家の孫が弘前店に配属ということで、逆に社員各位は表面上、通常通り接してくれたが、私としては腫れ物に触るような感を常に覚えた。そして、弘前店滞在から数年後、法華倶楽部は会社更生法で倒産した。
当時、常務取締役であった父に、「なんで、こんな人生にならな、あかんの(なぜ、私はこんな人生なのか)!」と声を上げた。父は「すまない」とだけ言った。
今思えば、私は当時、本当に子供だった。今も子供に近いが。ただ、この年齢になって、1902年に書されナイチンゲールなども参考にした本書が示唆することが身に染みてわかるようになった。
以下、本書から。
「人は誰も、内側で考えているとおりの人間である」
「心の中の想いが私たちを創っている」
「私たちは、自分の思いによって創り上げられている」
「人間は想いの主人であり、人格の制作者であり、環境と運命の設計者である」
出向先のホテル、弘前店での待遇、そして倒産も環境の変化に違いない。でも、その環境をどう捉えるかは他者ではなく自らが創り上げたもの。そして、第三者から受け取った印象、第三者が感じた印象も、実はすべて自分自身が創り上げたもの。そう考えると若き頃の気持ちも結局、自分自身の気持ちにしか過ぎない。
数年前までは、倒産しなければ人生は変わっていたなと考えていたが、今は、倒産して良かったなと考えている。
今は少しだけだが、自分の想いという「原因」が、すべての「結果」を形作るということが分かったから。
寒い冬、布団を動かさず朝まで熟睡するたった一つの方法
まだまだ寒い時期、布団や毛布で十分にベッドにもぐりこんでも、いつの間にか布団がずれて目が覚めてしまうといった経験は多くの方が持っているはず。かくいう私もそうでした。
畳の上で寝るならともかくも、シンプルなパイプベッドなら、最悪の場合、布団全体が床に落ちてしまうことも。
(私が愛用しているベッドの形状)
毎年、どうしたものかと、冬前になると悩んでいたのが、今年は一挙に解決。その前に冬場の理想的な布団の掛け方を。
布団と毛布の順番
以下に毛布を効果的に利用する方法が書かれています。敷布団の上に毛布を敷いて、その上に寝る。そこに羽布団をかけるという順番が最もあったか度が高いとのことで、私もこの順番にしています(リンク先の画像を参照下さい)。しかしこれでは、ふわふわの羽布団は寝ている間に左右に必ず動き、目が覚めてしまう可能性が大です。
では、余りにも簡単な、布団を動かさない方法を
パイプ枕(これだけです)
私は硬い枕が好きで、パイプ枕を夏場は愛用しています。硬さと同時に涼しさを感じるためです。パイプ枕は通気性に優れ、人工素材のため、耐久性に優れ、害虫も付きにくく、丸洗い・天日干しが可能。まさに夏場に欠かせない枕の一つ。さらにポイントは他の枕に比べて、枕自体が「重い」こと。
例年、冬場はパイプ枕を使わず、私は綿の入った枕を利用します。毎年、冬になる前にパイプ枕を洗濯し、押入れにしまいます。しかし今年は寒い時期が早く、知らぬ間にパイプ枕を布団の上に置いたまま眠りこんだ時があります。結果として、羽布団が動きませんでした。
パイプ枕のお陰で。
パイプ枕がなぜ羽根布団を動かさないか
この写真のように、ベッドを壁のいずれかに移動させます。写真では向かって左側に壁が。羽根布団は右側に落ちてしまう可能性があるわけです。そこで、壁側の足元の位置にパイプ枕を羽根布団の上に適当に置きます。パイプ枕の重みで、壁側から羽根布団が固定され、右側に落ちることはありません。
たったこれだけです。
部屋のレイアウト上、壁側にベッドを移動できない(左右いずれにも羽布団が落ちる)方は、いつも羽布団が落ちる、ずれる反対側の足元にパイプ枕を羽根布団の上に置くか、真ん中にパイプ枕を置けば、羽根布団は動きにくくなります。
できる限り、重いパイプ枕を
本当に動かないのかどうか疑問に思う方は多くおられると思いますが、夏場にも使えるパイプ枕。是非、重いパイプ枕(重量2kgは欲しい)を購入しお試しを。
電動歯ブラシ、今の私のおススメ/名称に偽り無い「シュシュマイクロビブラート」
オムロン音波式電動歯ブラシ シュシュマイクロビブラート HT-B201
- 出版社/メーカー: オムロン(omron)
- 発売日: 2007/01/15
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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20代前半から35歳後半まで、歯医者にはまったく縁が無かった私。しかし、その間、歯の手入れについては無頓着な状態だった。
その結果、40歳前半に、虫歯となり、歯垢除去で数ヶ月間、歯医者へ。何とか通院を減らそうと考えた末、電動歯ブラシなるものと出会った。
最初は、ドルツジェットウォッシャー、しかし...。
電動歯ブラシでネットなどで調べてみると「ドルツ」なるものが良いと知り、すぐさま、近くの家電専門店へ。そこで購入したのが、ドルツジェットウォッシャー。
Panasonic ジェットウォッシャー ドルツ 白 EW-DJ61-W
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
- 発売日: 2014/09/01
- メディア: ホーム&キッチン
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嬉しさのあまり、帰宅後、すぐさま使用開始。水流が歯の隙間までとどく。最初は洗面台や鏡に水が飛び散ったが、下を向いて利用すれば何とかなった。
しかし、ここで大きな問題を発見。持ち運びできないということを(製品を見ただけで分かるが、当時、電動歯ブラシ初心者の私には、想定できず)。
これは当時も今も私にとっては致命的なこと。ドルツを使って半年後に歯医者さんで綺麗に磨けていますねと言われ、嬉しくなっていた私だが、朝食を摂らない私にとってドルツの出番は深夜の帰宅時間だけ。
あえなく、次の製品を探すことに。
次は、ドラッグストアで見つけたブラウン オーラルB
髭剃りの替刃を購入しようとドラッグストアへ行ったところ、同じ列に歯ブラシのコーナーが。そこで見つけたのが、ブラウン オーラルB。値段も手頃で、持ち運びができる。
ブラウン オーラルB 電動歯ブラシ プラックコントロール DB4510NE
- 出版社/メーカー: BRAUN(ブラウン)
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しかし、ドルツでの失敗に懲りたため、衝動買いせずにネットでじっくりと情報収集。ちょうどその頃は、ポケットドルツなるものが女性の方向けに流行しており、電動歯ブラシもラインナップが揃っていた。 (以下、参考までに)
Panasonic 音波振動ハブラシ ポケットドルツ ピンク EW-DS17-P
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
- 発売日: 2014/05/01
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結果として、ラインナップが豊富なブラウンの電動歯ブラシの中でも、この製品を選んだ。壊れても安価であること、持ち運びができて、会社でも出張先でも使えるということが理由だった。
数年間、この製品を使った。独特の歯先の回転と、「磨いていますよ」というそれなりの手応え、まもなく終わりですよと2分後にブラシの回転が一瞬、止まる機能、3ヶ月は単3乾電池2本で動くこと(電池交換はしづらいが)など、申し分なかった。
ただ、使用後に歯ブラシ部分を本体から外し、乾かさねばならなかった。この製品の最大の弱点は使用後、濡れた状態で歯ブラシを立てたまま保管すると本体に水が入り込み、故障の原因となる。私の父親も使っていたが、適当に保管し故障した。毎回、使用後に歯ブラシ部分と本体を取り外し、歯ブラシは立てて保管。しかし、小さな歯ブラシ部分は簡単に倒れる。
結果として、この作業が面倒で、電動歯ブラシを利用する機会が減るという本末転倒な状態に陥った。
そして、念願のオムロン音波式電動歯ブラシへと辿り着く
これもドラッグストアで、たまたま見つけたもの。値段も手頃であると同時にブラウンと違い、歯先が回転するのではなく、歯ブラシ部分が細かく音波で振動する。アマゾンでも2015年2月現在でもランキング3位に。
オムロン音波式電動歯ブラシ シュシュマイクロビブラート HT-B201
- 出版社/メーカー: オムロン(omron)
- 発売日: 2007/01/15
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電池の入れ方は簡単で、ブラウンのように力を必要としない。本体すべてを洗い流せることができるという点も素晴らしい。
最初に使用した時の感動は忘れられない。何ともスマートかつ優しい振動で、奥歯の裏まできっちりと磨くことができる。ブラウンでは歯ブラシ部分が太く、奥歯の裏を磨くのは容易では無かった。
歯を磨くというよりも歯をマッサージしているという感触。しかしながらも、しっかりと隅々まで磨くことができ、使用後は歯がツルツルという状態。
さらに、本体と歯ブラシ部分を外す必要が無く、立てておくための台まで用意されている。
ということで、私は会社と自宅に一台ずつ、この電動歯ブラシを常備し、楽しく歯を磨いている。出張時にもブラウンよりも全体は長くなるが、鞄にしのばせている。
「ドルツ」は我が自室の奥底へ。そして「ブラウン」は彼には申し訳ないが、風呂場や窓サッシの掃除に活躍いただいている。
オムロンの音波式電動歯ブラシ「シュシュマイクロビブラート」。名前の如く、「シュシュ」と優しく歯を「ビブラート」の如く、磨き上げてくれる。
出会えて良かったと思える逸品だ。
子供心は時に親の心を凌駕する:三男坊の力強き第一歩
昨日の長男との買物と三男坊のちょっとした変化
昨日は、大学1年の長男と買物。通学用の靴、近場で使う靴、そしてスーツ姿で塾の講師をしており、スーツでも大学生としても違和感の無い鞄探し。結果として朝10時から夕方4時まで何軒もの店をまわってお気に入りのグッズを見つけた。
本来、昨日、一緒に行く予定だった三男坊。長男と私が帰宅し、長男が靴のお手入れグッズを自転車で近場に買いに行くと聞き、突如として「僕も行く」と。何かおかしいなと私は感じていた。
子供の心を理解しているつもりでも、理解できないことがある
そして、今日、長男以外の子供達を連れて買物へ。次男・三男のテニスシューズはすぐに決まった。しかし三男は色々と迷っていた。次男坊に「高校にそんな靴で行くの?」と言われる始末。
他の子供達をフードコートに待機させ、彼と私だけで何軒も見た。ほとんど私は何も言わなかったが、内心ではその色で高校通学はどうかなと考えていた。待つこと数十分。「お父ちゃん、これにする」と一言。そして私はレジで支払いを済ませた。
「良かったなぁ、・・君」と私。
「うん、この靴で高校の試験を受けるんや」と三男坊。
その一言ですべてが分かった。我が家の誰もが三男は高校通学用の靴を選んでいると考えていたが、違った。彼は高校入試のために靴を選んでいた。
最近、毎晩1時近くまで勉強している三男。鉛筆もノートも教科書も整っている。ただ、靴だけは野球部の練習靴だった。まもなく本格的な模試も続く。だからこそ、一刻も早く「靴」が必要だったのだ。
彼のことを誰も軽々しく考えてはいない。ただ、三男は彼なりに自らの状況を判断し、父親の最後の休みである今日、共に「靴」という「外への第一歩」を踏み出したかった。そこまで考えて行動しているとは、まったく想定していなかった。
準備を整えた三男坊君、あとは任せたよ。お父さんもお母さんも、これからも見守り続けるから。そして、本当にありがとう、君が新たに教えてくれたことを。