ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

本日、40歳になったわけですが。

 本日10月29日にお蔭様で40歳となりました。  週末に家族で祝ってもらいました。子供たちが大好きな海鮮丼、その後のケーキ。当たり前のことですが年に一度のお祝いの日は嬉しいものです。  ちなみに11月は5人の子供の中の一人の誕生日。12月はクリスマス。1月は正月。2月、3月も誰かの誕生日。4月は二人の入学式といった感じで毎月、イベントが連続します。いずれにせよ、お祝いやイベントは楽しいものです。子供たちだけでなく家族全体がまた一歩前進したような思いが常に感じられます。  さて、「40歳」。  一つの節目のようなものなのかもしれませんが、「40歳代になったなぁ」といった何らかの思いというものは、現時点ではまったくありません。逆に、私と同じように年を重ねていく子供たちの将来を考えてしまいます。彼ら、彼女らの将来を。  10年後、私は50歳。子供たちも10年という年を重ねます。20年後、同様に子供たちは20年という年を重ねます。  10年後、20年後も我が家族は変わりないでしょう。10年後には私ではなく長男が車を運転してくれているかもしれません。20年後、その間に誰かが結婚しているかもしれません。20年後には我が家からサッカー選手や野球選手、料理人が輩出されているかもしれません。いずれにせよ、我が家族の繋がりに大きな変化はないでしょう、きっと。  ただ、10年後、20年後の日本や地球、そして社会がどのようになっているのか誰もが想像できない状態となっていると私は考えます。明確に「将来は、こうなっている」と予測できる人がいないとも言えます。  地球温暖化というマクロな変化。現在の科学では悲観的・楽観的な意見、いずれもが散見していますが、少なくとも20年後には現在と比較して如実な変化が現れていることでしょう。この点については深く述べませんが、私の仕事柄、専門家の意見や経験を多数、聞いていると共に、実際に今も変化していることから、20年後の地球が具体的にどうなっているかは明言できなくとも、確実に変化していることだけは断言できます。  10年後、20年後の日本社会がどのようになっているのか。私は悲観的に考えています。私が子供の頃には想像できなかったような悲しい事件や今も理解しがたい人々の振る舞いなどは、さらに増えていくと私は考えています。もちろん明確な根拠はありません。ただ、ここ数年間の報道や、実際に町で見かける風景には、残念に思うことが多々あります。  電車に乗れば、若者だけでなく大半の人々が携帯電話を眺めています。電車といえば、私にとっては今も昔も読書をする場所。もちろん今も読書をしている人は電車の中に存在します。しかし、大半の人々は携帯電話を片手に何かをしています。ただ、誰かの迷惑になるから「やめなさい」とも言えません。「みっともない」と思うのみです。  コンビニへ行けば、店の前に陣取りながらカップ麺を片手に座り込んでいる中高生達。私は「邪魔だ」と言います。注意すれば彼らは素直に場所を移動します。ただ場所が変わるだけで、座り込むことは止めず、翌日には同じことを彼ら、彼女らはやっています。電車内で座り込んでいる場合も「邪魔だ」と言えば、立ち上がります。ただ翌日には同じ風景が私の目に飛び込んできます。「みっともない」風景です。  10年というスパンは一人の人生の中では短いもの。40歳になった私にとっても10年は4分の1にしか過ぎません。  しかし、私も含め、家族にとっては、これからの10年は人生の中では短いながらも、子供から少年、そして青年になっていく中で、大きな変化を生じさせることとなるでしょう。  私の子供たちも、私から見れば「みっともない」、「やめなさい」と思うことをするかもしれません。そしてこれから10数年の間には、さらなる「みっともない」ことが日常的に様々な場所で行われる可能性もあります。  子供だけでなく大人も、今以上に「みっともない」ことをやり続けるでしょう。「みっともない」ことが「誰でもやっている常識」になっていくことがこれから増え続けると私は考えています。  このように考えていくと、何においても悲観的になってしまいます。仕方が無いことかもしれません。  ただ、少なくとも私自身が思う「みっともない」ことを、私自身がこれからもやらないことだけを続けることだけはできます。やり続けなければならないと考えています。人それぞれ「みっともない」の基準は違います。ただ、自分自身が「みっともない」と思うことだけは自分はやならいと考える人間が増えていくことが、社会を変えていく数少ない方法の一つだと私は考えます。  「みっともない」と思っていても「あの人がやっているから、私も」と人間はなりがちです。ただ、その流れを断ち切れなかったことが現在の様々な問題の根源の一つであることを否定する人はおられないでしょう。  さて、今まで書いてきたようなことを考えると、「40歳」も結構、重みがあるものなのかなと思ってきました。「みっともない」と思うことも30代では見えなかったものが見えてくるかもしれません。  では、少し物足りないエントリとなりましたが、業務再開としましょう。 ※「ベンチャー社長ブログトップ10位へ ※「特選された多様な起業家ブログ集へ ※「新進気鋭アーティスト:鉄人Honey、下記画像をクリック」