なぜ、小学校時代の同級生の顔は、いつになっても変わらないのだろうか?
過日、信号待ちしていた私。
すると後ろから微かなクラクションの音が。
バックミラーで見ると、小学生時代の同級生。彼は、地元のクリーニング屋さんの二代目経営者だ。配達の途中だったのだろう。
信号が青になり、私は右へ曲がり、彼は左へ。
自然に、我々二人とも車の窓を開け、手を振っていた。
過日、スーパーで子供たちと買い物をしていた私。
スーパーで、また他の小学生時代の同級生と出会った。彼も子供連れで、お互い、目で合図し、その場を去った。「元気か?」といったメッセージが、彼から伝わってきた。
もうお互い40歳近い小学生時代の同級生。同級生だからみんな年齢は同じだ。
しかし、いつも思うのだが、なぜか同級生の顔は、小学校時代と同じだ。面影を残しているなんてものではない。まったくと言って良い程、顔は変わっていない。
私は、小学校卒業後、私立中学に入り、そのまま私立高校、大学へと進んだ。そして米国に留学し、横浜・東京・青森などに住んだ。地元京都に戻ってきたのは、小学校卒業後、20年近く経過してから。京都に戻るまで小学校時代の同級生と会うことはまったくなかった。
京都で、中学・高校・大学時代の友人と会うこともある。しかし、会った瞬間にお互い年齢を重ねたなと、なぜか感じる。
しかし、小学校時代の同級生に会う時、いつも思う。
みんな顔だけでなく心も変わっていないなと。そして、同級生と会うと何ともいえない穏やかな気持ちとなる。
きっと、自然の中で、毎日、遊んでばかりいた思い出しか残っていないからだろう。
私だけかもしれない、こんなことを思うのは。
しかし、もし私が個人的な苦境に陥った時、すぐに駆けつけてくれるのは小学校の同級生のような気もしている。