ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

どうみてもやり方がおかしいのではないだろうか?

 設立当初に微力ながら私なりにできる限りの協力をさせていただいたある会社の社長。まだ、お若い方である。

 書籍を出版されるということで数ページにわたり寄稿した私。学生向けのイベントをしたいということで学生さんの動員に協力した私。

 しかし、書籍出版は予定より1年以上遅れた。この点は仕方が無いかもしれない。ただ、出版後、簡単な礼状と共に数冊が送付されてきただけ。また、予定を調整しイベントに参加した学生さんへのフォローも皆無。

 そして、私の会社同様、彼の会社も学生のインターンを受け入れている。学生さんなりの企画を立てさせ、実際に第三者に営業をしているようだ。この点について、批判するつもりは無い。ただ、私はインターンには絶対に会社の事業を任せることはしない。インターンの学生さんの能力云々ではない。お客様にとって極論かもしれないが自らの子供と同じように大切にされている樹木の回復という現場に学生を社会経験という名目で参加させるなど、私にはできない。ましてや、インターンシップは2~3週間という短期間。この短い時間で学生さんが有意義なモノを得ることなどできるわけがない。だから私は設定された期間ではなく、学生さん相手に、彼ら、彼女らにとって、少しでも意識の変革につながるような「きっかけ」が見つかるまで半年近く、時間を費やす。彼ら、彼女らにとって何かが見つかればインターンシップは終了であり、私の会社に関係することは一切やらない。

 もちろん学生さんが持つ特殊な技能を自社内で発揮してもらう場合もあるかもしれない。ただ、稀有に近いと私は思う。

 彼もブログを書いている。

 RSSリーダーで読んだところ、昨日のエントリは「アクセスキーワード特集」。このエントリでは、彼も私も知っている共通の友人であり匿名でブログを書いている方を紹介。アクセスがあっただけのことで、この方のサイトだけでなく実名まで記載。様々な事情で匿名で書いておられることへの配慮は無いのだろうか?

 そして、昨晩、「設立3周年記念パーティ開催のお知らせ」というメールをBCCで一斉配信。設立、起業し3年経った今まで、彼は多くの方々に協力を仰いだのだろう。もちろん、その感謝の気持ちも込めてパーティを開催することに異論は無い。

 ただ、もし私であれば、BCCで一斉配信などせず、どれだけ手間がかかろうが、一人ひとりのお世話になった方々へ、それぞれ違った文章を書き、メールで挨拶をし、そして必要であれば、電話をかけるだろう。お世話になった大学の先生方に、BCCで同じ文章を配信すれば、それだけで「こいつはそんな男にしか過ぎなかった」と思われるに違いない。もちろんパーティの参加費などお世話になった方々から頂戴するなど考えもしない。参加費以上の有形無形の尽力を頂戴した方々に参加いただけるだけでありがたい、とは感じないのだろうか。

 残念ながら、私にはこの社長のここ数年の動きが理解できない。

 経営者というものは、そんなものでは無いと私は思う。あるいは人間としても、このような人との接し方をしてはならないと思う。

 本来、このような内容を書く必要も無く、書く立場にも私は無いだろう。特に第三者を批判することは、このサイトで私は、ほとんどやっていない。ただ、若くして起業した経営者、特に「京都」の若い経営者に今回、書いたような何か共通した風潮があると、なぜかここ数年、気になって仕方が無い。

 多くの起業家を輩出してきた京都であるだけに残念なことだと思う。それとも、このようなやり方が若い経営者の間では、普通になってきているのだろうか?

 いずれにせよ、私はこのようなやり方はおかしいと考える人間であるということだけは表明したい。

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