ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

寝待月、そして母の作品ご披露

 ご承知のように9月18日は仲秋の名月でした。いわゆるお月見の日です。この日、母から一通のメールが到着しました。さて、私の母は、このサイトをわざわざ「小島愛一郎」と検索して、アクセスする唯一の読者なのですが、それはさておき「書道家」なのです。数年前までは自宅で書道教室を開き、また今はどうか知りませんが、書道の展覧会に出展する程の腕前です。

 お月見の日に私のサイトでエントリして欲しい旨のメール内容だったのですが、少々、多忙であったため、本日のエントリと致します。

冒頭の画像は「秋」。

 小さな子供が真っ赤な秋の中で栗や落ち葉を拾っているという情景をイメージしたものだそうですが、「筆が少し荒れたと思っています。」というコメントも入っていました。どこがどのように荒れたのか私には判断がつきませんが、いずれにせよ、専用の用紙に筆で書き、スキャンし画像処理するという流れです。「秋」については画像処理せず、「和紙」に書いてスキャンしたとのことでした。

 母によると9月17日が「待宵月」、18日は「仲秋の名月」、20日は「彼岸の入り(秋)・立待月」、21日は「居待月」、22日が「寝待月(臥待月)」、そして明日23日が秋分の日となるそうです。

こちらが本日の「寝待月」で、意味としては、月が昇る時間が遅く、ゆっくりと寝て待つという文字通りの意味合いがあるそうです。こちらの作品は「洋紙」を用いてスキャンしたとのことでした。

 こちらは「あかとんぼ」。「寝待月」同様、「洋紙」を使ったそうですが、どちらの作品も、基本コンセプトとして「シンプルで誰でも読める字で書いた」とのことでした。

 今回、ご紹介した作品は単純にスキャンしただけですが、私の母はスキャンした画像を画像処理ソフトを使って、さらに色づけし、それを絵葉書にするなど、いろいろとチャレンジしているようです。私は来月に38歳になるわけですので、おおよその母の年齢はご想像いただけると思うのですが、母の世代で「ブログ」を知っているかどうかはともかくも、パソコンを駆使し、スキャンや画像処理、そして添付ファイル付きメールができるとは私としては少々、驚いています。

 できる・できないの是非ではなく、できる状況が整備されたということなのかもしれません。昔と違ってパソコンも周辺機器も安価になり、各種ソフトの使用方法に関する書籍も、それも本当の初心者の方々にも理解しやすいものが多数あります。また、パソコンや周辺機器の変化が無ければ、今回、ご紹介したような新しい「書道の表現方法」もできなかったとも言えます。

 さて、実は私は生まれつき「左きき」なのです。しかし、小学生の時代に母の師範であった方が運営されている「書道教室」に通い、字だけは右手で書くことができるようになりました。しかし野球は投げるのも打つのも左きき、小学生時代から高校生まで続けていたサッカーは右足が主体ですが、元来が左ききなので、基本的に両足でボールを扱うことができる、お箸は左手、その他、様々な状況に応じて、今では「左きき」なのか「右きき」なのか、よくわからない状態にあります。ただ基本的には「利き腕は左」だと思っています。ただ、元ホテルマン時代は右手を基本としてお客様へサービスしなければなりませんでしたので、非常に苦労していました。

 以上、今回のエントリは、母の依頼を受けたもので、私単独の考えから発しているものではありませんので、極めて話の展開が狭くなっていますが、「お母さん、これにてご勘弁下さい」。

 では、皆様、良き週末を。そして母のためにも暖かいコメントをいただければと存じます。