ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

まだ戦いは終わっていない!!

 私は青森に約5年間程、仕事の関係で滞在していました。毎年、青森でお付き合いのあった方々から、お歳暮として「リンゴ」が贈られてきます。ありがたい話です。逆に私もお世話になった青森の方々には、京都の逸品をお歳暮として毎年、お贈りさせていただいています。昨日も、青森のある方から、私どものお歳暮に対する御礼の電話がありました。津軽地方(青森県のどちらかと言えば日本海側半分)の方でしたが、電話があった日は、かなり吹雪がまっていたとのこと。(青森では例年と比較して初雪がかなり遅かったのです。)  津軽の方、電話で、「今日は、かなり吹雪いたよ、これからが本番だべ」 (今日はかなり吹雪が多くあり、やっと例年通り、雪との苦闘が始まる) と、おっしゃっていました。豪雪地帯の雪との格闘が本格化しました。  ちょうど、昨日、「寺たちの地震情報」様のサイトで、「勝手に請求しちゃだめ!」というエントリーがありました。被災地の方々の弱みを狙った事件で、私もコメントさせていただきました。私は、過去からかなり、新潟中越地震について、エントリーしてきました。そして今日、「山古志村の情報を下さい。」という私のエントリーに、上述のサイト様からトラックバックをいただきました。  トラックバック記事、下記、引用です。ほぼ全文引用、ご容赦くださいませ。
昨日から雪が降り始めました。念法寺さんの地区の虫亀地区の方が昨日自宅に戻ろうとしたのですが、すでに雪の為に山古志に入れなかったそうです。このままでは、おそらく来年の春まで山古志村へ住民の方が入ることは難しいようです。先ほど、陽光台の仮設(楢の木・池谷地区等)へ食器・下着・懐中電灯・老眼鏡などを配りに行ってきました。そこで、知り合いの方からお話を聞いてきました。箇条書きします。 >地震後ヘリで救出された時は、避難所で死ななければならない、もうここには戻れないと思ったとのこと。 >お寺の法要でついさっきまで一緒にいた人が、小屋に積んであった藁につぶされてしまった。すぐに助け出すことが出来なかった。震えがとまらなかった。 >田んぼは棚田が崩れてしまって、どうすることも出来ない。 >雪下ろしは、ヘリで山古志に入り行政が雪下ろしをするらしい。(未確認) >今年収穫した米は、とりあえず全部運び出すことが出来た。置き場所に困るくらいの量がある。 こんな話をしてくださいました。実際に話を聞くとテレビから入る情報よりリアルに響くもんがあります。今日はあまり話せなかったのですが、今度一人で行って、ゆっくりお話ししてこようと思っています。帰りに、山古志で収穫したお米と、紫色の大根(写真)をいただきました。この大根は山古志村でも山の方(高い土地)でないと上手に出来ないものだそうです。あと、お米は魚沼産に負けないくらいおいしいお米です。県外の方で見かけたらぜひ買ってください。
 なぜ、過去を含め、私は「新潟中越地震」にこだわるのか。私のサイトは、環境や緑化関係のベンチャー企業の社長日記なので、「地震」とは直接、関係の無い仕事ではあります。ある時、ある学生さんから「地球温暖化」についてどう思われますか、という問いを受けました。 その時、私が言ったこと。
地球温暖化という狭義な捉え方ではなく、気候変動という広義な考えで事象を見ればどうか。そして、排出権取引などや温暖化のメカニズムを考えるのではなく、必ず影響を受ける人間、そして生態系が、今、どうすれば良いかをまず、念頭に置けばどうか。
といった内容でした。  今年は台風や真夏日の増加など、様々な気候変動がありました。そして「地震」。気候の変動にある裏側、それは「変動に格闘しなければならない、対峙しなければならない、そして生きていかなければならないといった方々が今も、存在されている」ということなのです。断言致しますが、これは日本だけでなく世界各国で共通して言えること。そして、気候変動という枠組みを外せば、「生き残ること」、あるいは、「生き続けること」だけしか、眼前に無い方々が各国におられるということ。  weblogというものは、その日や現時点でのトピックスについて、自分なりに意見を述べることも大切だと思います。
しかし、逆に、過去の問題について、今もって心に刻み、そして、自らできる限りのことをすべきという点、そして、将来、起こりうる問題についても私見を述べること
を忘れてはならないと思います。  豪雪を体験した方にはご理解いただけないと思いますが、「気候変動に関係なく、雪は本当に脅威であり、被災地の方には、これからが戦い、これからも戦いが続く」ということを絶対に忘れてはなりません。  再度、申し上げます。押し付けがましい私見ですが、
日々のトピックスに流されることなく、ブログという有効なツールを活用し、自分なりに少しでも、できること、ブログでも、世間を動かすことができること
これらを再度、確認いただきたいと思います。ブロガーではなく、一人の人間として。 関連カテゴリ:「新潟中越地震