ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

真剣勝負

HEAT HEAT 成定 春彦  久しぶりのエントリーです。そこで、基本的に毎週、通っている図書館から借りた書籍の紹介です。この「HEAT」という書籍は、何回も読んでいるのですが、本日、読了しました。第4回日本ミステリー文学大賞新人賞の佳作に選ばれた逸品です。2001年3月末に発行されたものですが、極めてお薦めです。 書籍の内容を語ることはミステリーなので、触れませんが、「真剣勝負」・「真義」という言葉が合致する内容です。  私の父は剣道家です。もちろん、真剣、刀も持っています。私が子供の頃、刀を手入れする父を良く見ていました。少し話はそれますが、当社の株主の方には、それなりの地位を持たれたお寺のご住職様がおられます。 (残念ながらお名前は公開できませんが、全国で誰もが知っているお寺の方々ばかりです。)  ご住職は、毎日、仏様の前で「お参り」をされます。毎日、読経をされるわけですが、「仏様の顔」が毎日、変わって見えるとのお話を頂戴したことがあります。「仏様のお顔が、自分自身の心・精神状態を現している」ということなのです。  皆様も、このような経験をされてはいないでしょうか? あるいは、このような経験をされると良いと思います。「毎日、必ず何かすること」。これをまず決められて、毎日、欠かさず、実行し続ける。  簡単に「真剣勝負」という言葉は使うことができます。しかし、「真剣勝負」をするためには、「毎日、本当に毎日、実行・行動」すべきことを見つけ、それを完遂すべき「何か」これらが無ければ真剣どころか勝負にもなりません。今回、ご紹介した「HEAT」には、 「真剣勝負」がそれこそ、数分おきに展開しています。  話を戻しましょう。私の父の「真剣」、本当の刀。刀を持つ人間が「真剣」でない限り、「真剣」は、「真実から虚言」へすぐに変わってしまいます。それが刀の曇りに写るそうです。父の言葉を借りると。  「真剣勝負」、難しいとは思いますが、私なりの結論としては、自らの心を映し出しているもの、それが「真剣」だと考えています。まだまだ、私は「真剣勝負」をしているとは思えません。それほど、「真剣勝負」とは、重いものだと言えます。