ベンチャー企業社長の挑戦
さて、過去にもエントリーしたことがありますが、樹木の内部を瞬時にして画像で見ることが可能となる診断機器があります。このエントリーの画像、ある場所のサクラです。「左側がサクラの根元から60cmの幹の内部、そして右側が根元から130cmの幹の内部の画像」です。
参考:「最新非破壊樹木診断」
簡単に画像を説明しますと、「水色部分が空洞、赤色部分が空洞になりかけている、緑色部分が腐っている、そして茶色部分が、まだ健全である」と診断できます。
根元から60cmの幹内部が、かなり空洞化しているのに対して、根元から130cmでは、水色部分が無い、いわゆる、サクラの根元から空洞化が進み、60cmの高さまでは、ほぼ空洞化、しかし130cmの高さまでには空洞化に、まだ至っていないということです。しかし、根元が空洞化し、それが60cmの高さではほぼ空洞化しているということは、強風などの影響で倒木する可能性が極めて高いと診断できます。
この画像は、診断風景です。
そして、日本で最大規模のこの診断機器を購入し、
当社は、この診断機器を購入し、様々な関係者のご尽力を頂戴し、新しいビジネスモデルを構築していきます。今回の「挑戦」には、皆様も良くご存知の有名大学、大手商社、金融機関といった多くの方々のご協力を頂戴します。
しかし、単純に「この樹木は空洞がありますから、伐採しないと危険ですよ」といったビジネスは展開しません。なぜなら、当社のビジネスは、衰退している樹木を保護することに命を懸けているからです。数十年から百年単位で大きく成長した樹木。多くの樹木の衰退原因は人的被害によるものです。枝が通行に邪魔であるという人間のエゴが発端で、枝を剪定する。しかし枝の切口を何の保護もせず病原菌が侵入し、枝が腐っていき、それが幹内部まで進行してしまう。 あるいは、樹木の根元を草刈りするときに、根元を傷付けてしまい、そこから病原菌が侵入していまう。皆様自らが、ケガをされたとき、消毒やバンドエイドなどで、傷口を治されるでしょう。しかし樹木には、大半の場合、そのような観点から、「保護する」・「守る」という意識が無いのが現状です。 また、例えばサクラの花見シーズン。皆様、サクラの根元周辺でシートを引いて宴会を良くされると思います。花見として観光資源となっている場所、そこには毎年、何万人もの人々が根元を踏み固めていくことと同じになります。 これは、土壌が固くなり、養分を吸収する根が伸長しない=樹木が成長できない、といった原因を引き起こします。このように樹木の衰退原因の多くは、「人的被害」によるものなのです。 我々は、このような「人的被害」を少しでも無くし、本来あるべき樹木の姿に戻すために、様々なビジネスモデルを構築し、この最新の「診断機器」でサービスを展開していきます。