ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

「植樹」から、「育樹」へ、ニッセイの取組み

大手生命保険会社である、日本生命の雑誌広告は、ヘッドコピーが「わたしたちから、次のわたしたちへ」そして、サブコピーが「植樹から、育樹へ。」となっています。 今まで、いや今も、大手企業の皆様は、海外を含め、植樹・植林活動は盛んに行われています。環境貢献活動については金融機関の方々は、出遅れている感がありますが、ニッセイ様の取組みは、我々にとっても「うれしい」動きです。 当社は、「美しい地球を次の世代へ」を理念として、衰退樹木の回復を事業化しています。我々の事業は、今まで盛んに植えられてきた樹木を、守る・保護していくことが目的です。そして過去の私のエントリでも、植えるからには、育てることも両輪で実施する覚悟でないと、樹木という生命を人間が植樹するだけで、その後の世話をしないということは、子供を育てないことと同じだと言い続けてきました。 ニッセイ様のヘッドコピーと、サブコピーが、当社の考えとかなり似ており、今回、ご報告を兼ねてエントリしました。 まずは、「日本生命保険相互株式会社様の緑化への取り組み」をご覧下さい。 この「緑化への取組みを行った経緯についてはこちらをご覧」下さい。 この経緯を上記リンクサイトから引用させていただきますと
「保険会社は大量の紙を使用しています。それが植樹活動の選択につながりました」。同社が平成2年度に紙(ニューパルプ)使用量を調査したところ、立木に換算すると約30万本分という膨大な量であった。この結果を受け、同社はさっそく紙使用量の削減や再生紙使用の拡大に取り組み、平成4年度には約10万本分へと減少させていった。
しかし、トップの意識はさらに高かった。「まだ、こんなに大量の紙を使用して仕事をさせてもらっているのだから、せめてそれと同量の木を地球に還そう」との、当時社長だった伊藤助成氏(現会長)の強いリーダーシップがあった。10万本の苗木を毎年植林し、10年間で100万本の木を植えようというのが「ニッセイ100万本の植樹運動」だ。平成4年、自分たちが植える苗木を購入するための資金を社内で募金することからスタートした。
「木は、植えただけでは育ちません。そこで、平成15年度からは毎年3万本の苗木を植えていく“植樹”と、下草刈りなどの“育樹”を行う、『ニッセイ未来を育む森づくり』を開始しました。下草刈りは草がよく伸びる夏頃に行うのがよいとされていますが、蒸し暑い時期ですし、かなりの重労働です。ボランティアに集まってもらえるかと心配しておりましたが、第1回となった昨年度の活動には、1,500名近くの方々にご参加いただきました」と木村さんは笑みを見せた。
この経緯を拝見しますと、平成15年度から、「育樹」という意識が芽生えた様子ですが、もう少し、早く気づいていただければとは思いますが、世の中は、まだまだそこまでには至っていないのが現状です。多くの企業が、植樹だけでなく、ニッセイ様とは違った形での「育樹」に気付き、実際の活動を行っていただければと思います。 重複になりますが、木を植えることより木を育て続けることの方が数十倍も、いや数百倍も、大変で、かつ大切なことです。そして、ニッセイ様のボランティアの方々が「やらされているという意識」から「やらなければならないという危機感」で動いていただいているのなら、本当にありがたい話です。 それができないのなら、木を植えるのではなく、今、植えられている木を守る活動に企業が参加する、あるいは各地の樹木の保存会へ寄付するだけでも企業価値は向上するだけでなく、次の世代へ、美しい緑は引き継がれていくはずです。 さて、今回のblog、私の意見に少しでも同意していただける方は「クリック」お願いします。