ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

生のコミュニケーション

ある人材関係の仕事をされている会社社長が書籍を出版されることになりました。書籍のコンセプトは「フリーターを無くしたい」、「若者層の雇用失業問題解決」、などで基本的には若者達へ勇気を奮いたたせる書籍となるようで、期待しています。

と言いながらも、なぜかこの会社の社長様が、私に書籍の一部を寄稿して欲しいという依頼が来て、何で私がと思いながらも、お引き受けさせていただきました。フリーターの皆さんへのメッセージのようなものを私は書くことに決めました。

今回は、その寄稿文の一部のコアとなる部分だけご紹介します。

(出版前なので、今回、ご紹介する文章は、もちろん寄稿文そのものではありません)

携帯電話でのメールやネットを通じてではなく、もう少し色々な形態での「生のコミュニケーション」が少なくなっている、あるいは「生のコミュニケーション」に無意識に遠ざかっているのが今の日本人、特に若い方々には見受けられるのではないかと私は感じている。

残念ながら、私はフリーターの方々としっかりとお話をする機会がほとんど無い状態にある。フリーターとは、広義の意味では、定職につかれてない方々。そういう意味では、コンビニで何かを買う時にレジに立っている若い方々とのやりとり程度だけとなってしまう。

しかし、いつも行くコンビニに、ある若者がいる。彼は、昼間は専門学校に通い、夜はコンビニでアルバイト。「いつ寝ているの?」と私が聞くと「寝る時間はありません」との答え。その言葉を聞いて、私はなぜか彼とは友達になれるなと直感。コンビニで出会うときは、コンビニマニュアルトークの合間に、「このごろどんな感じ?」といった会話で、影ながら彼を応援している。そして、彼もそれを肌で感じ取ってくれているように私は思っている。

これが、私の言う「生のコミュニケーション」。もちろんコンビニの彼も携帯メールなどでコミュニケーションをとっているはず。しかし、私と毎回、違った話題で会話ができ、それが表情にも現れているということは、本当の意味での意思疎通能力、スキルが彼にはあるのではないだろうか。

要するに、「生のコミュニケーション」さえできる方であれば、フリーターであっても良いのではないかということ。逆に言えば、定職についていても、人間としての会話ができない方は、私としては残念に思う。

こんな感じです。「生のコミュニケーション」をフリーターの方に少し、考えていただきたいと思っているからです。というのも、いわゆる接客マニュアルで決まったトークしかお客様とできない職場などで、「生のコミュニケーション」などはできません。最後にはフリーター自身がマニュアル人間となってしまう可能性もあります。

今回の、私の寄稿文では、マニュアル人間にならないような職場でフリーターとして働いてみればどうですか、といったことや、「生のコミュニケーション」というスキルを磨く方法など、いろいろと書かせていただいています。

私自身はフリーターの方々についてあまり考えたこともありませんでした。ただ、フリーターというよりも、今の若い方々の気質の変化には、表層的な私なりの視点ですが、残念に思うところもあるとは思っています。

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