ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

地球温暖化とテロ

2004年1月の科学雑誌「Nature」では、地球温暖化について専門家が予測した記事が掲載されています。

欧州や豪州、アフリカ、中南米の約1000種の植物と動物を対象とした実際の観察で、温暖化が進むと次のようなことが発生する可能性があるそうです。

1)温暖化が進むと2050年には動植物の15~37%の種が絶滅する恐れあり。

2)温度上昇を最小で0.8~1.7度、中程度で1.8~2度、最大2度以上と想定。

3)中程度の上昇の場合、寒冷地に移動できても約2割の種が滅びる恐れあり。

4)移動できないと3割が絶滅する可能性がある。

5)最悪の場合、動植物の4分の1にあたる100万種が絶滅。

6)しかし、温暖化防止すると15~20%の種を生存させることができる。

上記にあるように、最悪の場合、あと約50年後には自然界の生物の25%が絶滅するということです。

それとは別に、下記のような情報もあります。他人事では無いそれが「地球温暖化」問題です。

そして、「地球温暖化」は自然界への人間のテロではないでしょうか。

1)100年後の南極の温度は約10度上がると予想。

2)100年後の海は50cm高くなる

日本を中心に考えてみると

1)40年前の日本と比べて今は、10倍のエネルギー消費量になっている。

2)一般家庭が出す二酸化炭素で全体の35%は自動車利用によるもの。

3)日本は米国・中国に次いで3番目に二酸化炭素排出国。

4)1m海面が高くなると日本の砂浜の90%がなくなる。

特に、4)の1m海面が高くなるだけで日本の砂浜の9割がなくなるという予測は他人事ではありません。

さて、自然界で地球温暖化を考えると、動くことができない植物・樹木にとっては死活問題です。

氷河期に恐竜が絶滅しましたが、樹木が絶滅しなかったのは、当時の樹木は耐寒性に優れていたからです。

そして、声を出すことができない植物達は、「熱い、熱い」と言いながら、死滅していく可能性が、ここ50年以内に生じる可能性が極めて高いことになります。

例えば、樹木は100m移動する(種子を鳥が食べて、鳥の糞で移動)ために、約40年程度かかります。

植物は、このような手段しか無いわけです。

人間なら、100m移動するのに、走っても20秒以内。車ならそれこそ数秒です。

さて、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)の台頭が昨今、話題になっています。BRICsに関する詳細は後日、またblogしますが、中国の原油需要が来年、今年と比較し8%以上上昇すると言われています。

これらの国々は、これからも経済成長を止めることはないでしょう。しかし、「地球温暖化」という観点からは、残念ながら、拍車をかけることになります。

我々一人では、もうどうしようも無い程、現実化した「地球温暖化」問題。

動くことができない植物や、少ししか移動できない小動物・昆虫達。

そして、「地球温暖化」と「国家経済成長」の矛盾。

我々一人一人が、今日からできること。それは何か。それとももう手遅れなのか。

今、イラクなどのテロ問題で各国は敏感に様々な対応をしています。

しかし、「地球温暖化」は、人間、国家が自然界へ対して、今も起こしているテロと同じではないでしょうか。

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