ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

仰天、相撲協会と禁煙問題

at most countable」様に 私のエントリである「起業家から見たプロ野球問題」を取り上げていただき、本日は、こちらからのアクセスが多数ありました。 今日は他のテーマでエントリしようと思っていたのですが、帰宅して新聞を見ると、仰天した内容が一面にありました。 「日本相撲協会」が「喫煙が許されている升席で節煙を呼びかけ」を本日、明らかにしたとのこと。 私としては到底、理解できない内容でした。 健康増進法が昨年5月に施行。この法律の引用は下記の通りです。
第25条 学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。
要するに、国技館を始め、極端に上記の法を解釈すると該当する施設は、全面禁煙にしなさいと暗に言っているわけで、今年度においても、各方面に通達がなされたました。そして、昨年5月に施行された法に基づき関係機関(該当施設)は、それなりの対応を既にしていました(特に病院などは法に基づき、全面禁煙など具体的アクションをされていることは、私も知っていました) そんな風潮の中、今ごろになって(他のblogサイトの方は、もっと以前から問題視されていたようです)、この相撲協会のこの表明。それも全面禁煙は来年からという正式表明。 そして各マスコミもこの表明の事実だけを淡々と報道するだけで、批判的意見(=対応が遅い)といった報道はほとんど無い、いや皆無といって良い状況だと推察しています。 プロ野球問題、そしてこの国技である相撲協会としての対応、マスコミの反応、ダークな背景、圧力、そして前回のプロ野球問題で問題提起したように、共通することは売上・コスト・ステイクホルダーといった観点は、野球でも相撲でも言えるはずですが視野に入っていないという点。 「禁煙」に対する対応が相撲界だから許されるという異常な状態もさることながら、上述したようにスポーツ業界において、このような事態があること、毎日、精進されている野球選手・力士の皆さん、そしてファンの方々。経営者の立場から言えば、意思決定の優先順位を間違っているだけでなく、極めて奇異に感じます。 ただ、推論ですが共通して言えること。それは野球選手の皆さんも力士の方々も、多くは社会経験無しにいわゆる選手として純粋にプレーされているということ。恐らく、私がblogしても、もしかしたら本質は選手の方々には理解いただけないかもしれないということが残念、危惧される点です。 前回のプロ野球関連blogで、記述しようか迷ったのですが、今回あえて言わせていただきます。極論、異論様々あるとは思いますが、野球選手・力士の皆様、球団・相撲界の財政事情を表面的にとらえるのではなく、少なくとも簿記、あるいは財務諸表は読めるくらいの勉強の時間をとってください。そうでないと経営者としては、選手や力士の皆さんに対して、財政面で説明しても分からない、分かってもらえないという潜在意識が既にあると思います。そうすると表層的な説明しか、経営者はしません。 社員である選手・力士の方々が、この点を乗り切れれば私は一歩前進すると思います。結論として、「経営者、そして選手=社員」という観点から、日本を代表する野球と相撲は、ある側面から見れば遅れているといっても過言では無いと私は考えます。 私の考えに少しでも共感いただけた方は「クリック」お願いします。