ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

子供心は時に親の心を凌駕する:三男坊の力強き第一歩

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昨日の長男との買物と三男坊のちょっとした変化

 昨日は、大学1年の長男と買物。通学用の靴、近場で使う靴、そしてスーツ姿で塾の講師をしており、スーツでも大学生としても違和感の無い鞄探し。結果として朝10時から夕方4時まで何軒もの店をまわってお気に入りのグッズを見つけた。
 本来、昨日、一緒に行く予定だった三男坊。長男と私が帰宅し、長男が靴のお手入れグッズを自転車で近場に買いに行くと聞き、突如として「僕も行く」と。何かおかしいなと私は感じていた。

子供の心を理解しているつもりでも、理解できないことがある

 そして、今日、長男以外の子供達を連れて買物へ。次男・三男のテニスシューズはすぐに決まった。しかし三男は色々と迷っていた。次男坊に「高校にそんな靴で行くの?」と言われる始末。
 他の子供達をフードコートに待機させ、彼と私だけで何軒も見た。ほとんど私は何も言わなかったが、内心ではその色で高校通学はどうかなと考えていた。待つこと数十分。「お父ちゃん、これにする」と一言。そして私はレジで支払いを済ませた。

 「良かったなぁ、・・君」と私。
 「うん、この靴で高校の試験を受けるんや」と三男坊。

 その一言ですべてが分かった。我が家の誰もが三男は高校通学用の靴を選んでいると考えていたが、違った。彼は高校入試のために靴を選んでいた。
 最近、毎晩1時近くまで勉強している三男。鉛筆もノートも教科書も整っている。ただ、靴だけは野球部の練習靴だった。まもなく本格的な模試も続く。だからこそ、一刻も早く「靴」が必要だったのだ。
 彼のことを誰も軽々しく考えてはいない。ただ、三男は彼なりに自らの状況を判断し、父親の最後の休みである今日、共に「靴」という「外への第一歩」を踏み出したかった。そこまで考えて行動しているとは、まったく想定していなかった。
 準備を整えた三男坊君、あとは任せたよ。お父さんもお母さんも、これからも見守り続けるから。そして、本当にありがとう、君が新たに教えてくれたことを。