ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

悪習慣を断つ:私がタバコや酒を断った方法、そしてそこから生まれる効用

禁酒セラピー [セラピーシリーズ] (LONGSELLER MOOK FOR PLEASURE R)

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 私が初めてタバコを口にしたのは、米国留学時代。

 当時、米国は大統領選で、結果としてクリントン大統領が生まれたのだが、日本と違い、長期間の選挙戦であり、著名な人々の演説に時間を奪われた。

 ちょっとした勉強の合間にテレビで演説を見てしまう。これでは駄目だと考え、3分間の休憩にとタバコを覚えた。その後、十年近く吸っていたが、末娘が生まれる前に、お父さん、タバコ臭いと言われるのが嫌なのでタバコを止めた。

論理的に考える

 方法は今にして思えば簡単。「論理的に考える」ということ。

 誰もが、目覚めの際にすっきりしたい。喫煙者は朝の一服、非喫煙者はコーヒー。  誰もが、食後に一段落したい。喫煙者は食後の一服、非喫煙者はコーヒーや紅茶。  誰もが疲れた際に、一呼吸おきたい。喫煙者は一服、非喫煙者はコーヒーや散歩。  すっきりしたい、一段落、一呼吸おきたいという気持ちは誰しもある。喫煙者の代替手段はタバコ、非喫煙者はコーヒーなど。

 こう考えてみると、コーヒーの飲み過ぎはともかくも、タバコの存在価値が皆無となる。

 食後はコーヒーで、休憩は散歩で良いじゃないかと。単なる惰性でタバコを吸うよりも、コーヒーを飲みながら、散歩しながら、何か思考する時間を確保できる、人生にとってプラスになると私は考えた。

 そう考えた瞬間に、「タバコを吸う時間」が快楽ではなく、「堕落・無駄な時間」に思えた。

 こうして、タバコを止めると考えた翌日から一切、タバコを口にしなくなった。

 同様に酒を断つことも同じだった。

 5人の子供達の中で、お陰様で三男が来春、次男がその次の春に受験を迎える。彼らは毎日、夜遅くまで勉強している。時には私が眠った後も。

 そんな彼らを見て、酔っ払った親父の姿を見せるのは恥ずかしいと思い、酒を断つこととした。

 私と一緒に酒を飲んだ人は知っているが、私はかなり酒に強い。そして、酒を飲んでも飲まなくても人格は変わらない。酒で失敗したことも無い。

 それでも、子供達のために、酒を断つと決め、タバコと同じく論理的に考えた。

アルコールにも代替手段がある

 暑い中、冷たいビールの一口ほど旨いものはない。でも、アルコールを口にしない人にも、平等に夏は来る。そういった方々も何か冷たいものを口にして暑さをしのいでいる。

 ボーっとしたい時、少しビールを飲んで身体を酔いに任せていた。しかし、飲まない人にも、ボーっとしたい時はあり、人それぞれ、工夫している。ある人は読書に、ある人は長風呂に。

 タバコ同様にアルコールを口にしない人には必ず代替手段がある。また、タバコ以上に、アルコールを口にすると、運転や冷静な判断など、多くのことができなくなる、失うものが多いと考えた。

 こうして、酒を断つと考えた翌日から一切、アルコールを口にしなくなった。

タバコを止めて思ったこと

 それは、いかに自分の服や鞄などが臭いか、そして、この人はタバコを吸っているなと、鼻が敏感になった。それ程、非喫煙者にとっては迷惑だったのだなと。

 酒を断って思ったこと。

 それは、一滴でもアルコールを口にした瞬間に失われる数時間。そして、一滴もアルコールを口にしないことで確保できる有意義な数時間。この失われた数時間、確保できた数時間を人生全体で考えれば、とてつもなく長い時間となる。

 酒は百薬の長と言われる。そうかもしれない。ただ、一滴でも口にした瞬間に行動・選択肢が狭まることは否定できないだろう。

 まだ経験していないが、夜中に子供が熱を出したり、事故を起こした場合、瞬時に動くことができる選択肢を得た私。

 これだけでも大きな報酬を授かったと私は思っている。

 最後に。

 世間には、危険な薬物に飲み込まれる方がおられる。一回でも薬物を利用したことで失われる人生。どれ程、苦しくとも薬物を利用しないことで得られる普通の人生。単なる缶ビール一つと言えども、蓄積次第で失うものは多く、得られるものは少ない。

 と、偉そうに言えるのも、断酒した1ヶ月程前からだが。

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