ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

「失敗する」という気持ちを絶対に持たない

 「失敗は成功への近道」という言葉があります。ある意味、的を得ているかもしれませんが、この言葉に隠された意味、意図を間違えると残念な結果に終わることが多々あるのではと私は考えます。「失敗しても良いからやってみよう、そうすればいつか成功するかもしれない」と考えては駄目ということ。「成功の裏側には多くの失敗がある」程度の考えなら良いかもしれません。

 例えば、ある行動に出る際の自らの気持ちを考えます。

「失敗するかもしれないが、やってみるか」と考えた場合の結果。

「絶対にこのやり方で成功する、やってみるぞ」と考えた場合の結果。

 行動そのものは同じとしても、最初から「失敗するかもしれない」と考えていた場合、結果が、失敗に終わってしまうと、「あぁ、やっぱり失敗したか」と人間は思いがちです。

 しかし、「絶対に成功する」と考え、行動している人間は、結果が客観的に失敗に終わったとしても、その結果を「失敗である」などとはまったく思わず、何がこのような結果をもたらしたのかをすぐに模索する行動に出ます。失敗の原因をポジティブに捉えると言えるかもしれません。

 この「最初から失敗するかもしれない」というマイナスの思考回路は、事業展開だけでなく、交渉、ちょっとした社内外での会話、また少し経営とは離れますが、プロポーズなど日常生活のあらゆる場面でも、同じことが言えると私は考えます。自らの心の片隅に、僅かばかりでも「失敗」という思いが存在していれば、必ず相手にマイナスのイメージを与えます。特に百戦錬磨のシビアな交渉を重ねている相手と会話をする時などは、「こいつは最初から負け戦の気持ちで来ているな」とすぐに感じ取られてしまいます。プロポーズでも「駄目でも良いから言ってみよう」などと考えれば失敗に終わる可能性が高いことと同じです。

 だから、常に、何事においても「失敗する」という気持ちを絶対に持ってはいけない、と私は考えます。「失敗は成功への近道」かもしれませんが、最初から「失敗ありき」で何事にも対峙していっても良い結果は生じないということです。

 現在、多くの中小企業が様々な要因から苦労を重ねています。そして苦労が積み重ねれば重なるほど、「また、失敗した。次も失敗するかもしれない」という負の連鎖に陥りがちです。私もこの負の連鎖に陥った経営者の一人かもしれません。どんなに素晴らしいビジネスモデルを保持していたとしても、「失敗するかもしれない」という気持ちが先にあれば、絶対に成功しない、あるいは成功する確率が低く、成功するスピードも遅いと私は考えます。

 「絶対にこのやり方は成功する」と確信し、何事にも対峙していけば、そこで遭遇する様々な障害・困難も、失敗などとはまったく思わず、障害や困難を乗り越える方策を見つける行動にすぐに移行し、克服が可能となると私は考えます。そして、このプラスの思考で経営者だけでなく企業全体が変化し、企業風土として根付けば、必ず成功への道を歩むと私は考えます。

 経営に限らず、「失敗するかもしれない」という負の気持ちを日常生活すべてにおいて、持ち続けない、持たない人間になることが、一つの人生への成功への近道ではないかと、私は考え、そして私も実行していきたいと考えています。

 今期をあと数日残すこととなった今日、一年間の私なりの自戒を込めて。

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