ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

長男君、お誕生日おめでとう。

お誕生日おめでとうございました。  本当はお父さんはお誕生日前に長男君に向けてメッセージを書きたかったのですが、最近、忙しくて少し遅れました。  改めて、お誕生日おめでとう。  日曜日に朝から家族みんなで買出しに行って、お寿司の材料やお鍋の材料を買いましたね。そして、夕方から準備をして、君はみんなの注文通りにお寿司を作ってくれた。そして魚が中心のお鍋もみんなおいしく食べることができました。  将来、君が本当に「お寿司屋さん」になるのかどうかはまだ分かりませんが、少なくとも日曜日は、誰もが認める「お寿司屋さん」でした。みんなからも「大将!」と呼ばれて張り切ってお寿司を作っている姿はみんなにとっても大切な想い出となりました。 今までの10年近い人生を振り返って  君が生まれたのは、お父さんとお母さんが青森にいた頃。青森の想い出は君にはあまり残っていないかもしれません。ただ、お父さんもお母さんも、君と一緒に毎日、冬になれば家の周りの雪かきをしていました。青森のお祭りにも何度も行きました。そんな雪景色のシーンは覚えているといつか君は言っていましたね。  いつか家族全員で青森に行きたいですね。いや、君がみんなを連れて行ってくれるのもお父さんとしては嬉しいことです。それまでみんな待っているでしょう、楽しみに。  今と違って、長男君が生まれた時は、当たり前のことですが弟や妹はいませんでした。だから、一番、他のみんなと比べて、接する時間が長かったです。それが影響したのか分かりませんが、「本好き」で「何にでも真面目」なところが、お父さんとそっくりです。  今までの君との人生を振り返っての一番のお父さんの想い出は、次男君が生まれるまで、病院にいるお母さんを二人でじっと待っていたことです。近くの公園で二人で遊び、お父さんは「次男君は、いつ生まれるかな」と思いながら、君の横で公園の空を眺めていたことは、今でも忘れられません。  他にもたくさんの想い出がありますが、弟や妹がいなかった頃の長男君との二人だけの生活は短かったですが、それだけに太く、熱い想い出がたくさんあります。 これからの10年に向けて  長男君ももうお父さんとあまり背の高さが変わらなくなったほど、大人になりました。これからは自分でも感じることがたくさんあるでしょう、大人への道を歩んでいるということを。  ただ、他の同級生も同じことです。誰しもが経験すること。もしかすれば、今までの10年にはなかったつらいことも経験するかもしれません。逆に、今まででは想像できなかったような大きな体験をすることもできるでしょう。  できる限り、様々な経験をこれから歩んでいくこと、対峙していくことをお父さんは願っています。その過程で、何よりも大切なことは「一人で悩まないこと」だとお父さんは考えています。  お父さんは立場上、一人で悩むことがたくさんあります。でも、一人で悩んでもほとんど解決しません。一人で悩むのではなく、相談できる相手、相談できる友達を増やしていくこと。今の君なら十分にやっていくことができるでしょう。そして、お父さんやお母さんも、もちろん君の悩みを聞き、お父さんやお母さんが解決すべきと考えたことはできる限りのことをしていきます。  ただ、自分で悩み、いろいろな人の話を聞いて、最後に自分で解決することを重ねていくと、知らず知らずのうちに悩みは減っていきます。時には悩むこと、考えることが苦にならなくなることもあります。でもいろいろな経験をしない限り、自分で経験を得ようと思わない限り、そして人と接しない限り、悩みも生まれず、そして解決する方法を見出すこともできません。  どんなことにも興味を持って、どんなことにも「自分はできる」と確信し、これからの10年を少しずつ、しっかりと歩んでいってください。  君なら必ずできます。そして家族みんなも応援してくれます。これからの君の10年に期待しています。  2007年2月20日 父記す。 「私も参加している起業家ブログをクリック下さい