ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

蜂刺され御礼と政界

「社長、蜂刺され、大丈夫ですか?」

「はぁ! どうして知っておられるのですか?」

昨日、お会いした東京から来られた「初対面」のお客様の第一声です。我々の会社のウェブサイトを拝見され、サイドバーにリンクされているこの私のブログを見られたとのこと。初対面の会話のきっかけに蜂刺されの話題はうってつけとお考えになったのかもしれません。私が蜂の大群に襲われたのが約10日前。先週火曜日(約一週間前)に「非常に頭が痛い:蜂の大群」という記事をエントリしたわけですが、その後、お会いした方々の大半が「蜂刺され大丈夫ですか?」と聞かれました。「蜂の巣の現場を見たい」と当社のインターン生にも言われてしまいました(もちろん連れて行くことはありませんでしたが)。

さて、「非常に頭が痛い:蜂の大群」という記事をアップした後、ある方からはメールにて「はち刺されにはご注意を」といった内容のご連絡を頂戴したり、はち刺されに効きますようにということで、何とわざわざ、あるモノを贈っていただいた方もおられました。数日間、更新できなかったわけですが、アクセスが多いとは言えないとしても、私の拙いこのサイトをご覧いただいている皆様のお力・お気持ちを感じることができました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。

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お蔭様で、もうすっかり蜂刺されは治っているのですが、まだ駐車場には蜂の巣があります。もうお盆休みも終わったので駐車場のオーナーに蜂の巣を取り除いてもらうように依頼しようと考えています。

子供への危険性という観点からも少しだけ蜂について調べたのですが(専門家ではないので間違っているかもしれません)、蜂の生態は以下のようなものらしいです。

春:

女王バチが越冬から目覚め、一人で巣を作り始め、産卵し幼虫を育て働きバチを増やす。

夏:

成長した働きバチは巣作りを手伝い、文字通り働きに専念する。女王バチは再度、産卵に専念し、次の新女王バチがさなぎになって出番を待つ。

この夏場の巣作り(営巣)で巣が手狭になると、さらに広い場所を求めて引っ越しをする習性が蜂にはあるそうで、今回、私が遭遇した蜂の巣も、今まで無かったわけですので、新天地を見つけた新しい蜂の巣なのでしょう。誰でも引っ越し先に知らない人が侵入したらびっくりするわけで、私が蜂の大群に攻撃されたのも仕方がありません。

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さて、今回、少し蜂の生態について調べたわけですが、蜂というものは最初は女王バチが一人で巣をつくり、産卵し、兵隊である働きバチを増やしていく、そして、兵隊が揃ったところで、再度、次の女王バチを誕生させるべく、産卵に専念し、その間は働きバチが巣を作り続けるといった感じのようです。そして巣が狭くなれば新天地を目指し、新しい巣を作る。

何となく、今の政界に似た感があります。女王バチが時の総理なら、失礼な表現かもしれませんが、今の働きバチは郵政民営化賛成の議員の方々なのでしょうか。そして今の総理はさらなる新しい働きバチの方々を探し求め、誰もが予想しなかった兵隊が誕生しつつあります。また、最近は新しい巣を単独でつくる方々もおられるようです。いずれにせよ私が蜂に襲われたように、奇襲攻撃も政界では盛んなようです。また、蜂の種類によって巣の形が様々なところも政界と似ているようです。

植物の受粉など自然界のバランスを保持し欠かせない重要な役割を担っている昆虫が蜂です。また、女王バチは毎年、世代交代します。次の新しい女王バチの誕生のために、そして一心不乱に他に何も考えず、懸命に巣を作り続ける働きバチ達との共同体、それが蜂の世界です。もちろん、誰も女王バチを蹴落とそうなどとは考えてもいないはず。この点が少々、政界と違う点かもしれません。政界と蜂の世界を比較するのは極論かもしれませんし、蜂の種類によっては政界に似た習性を持っているものもあるかもしれません。

さて、偶然かどうかわかりませんが、蜂たちが最も活発に活動する時期と選挙が重なりました。選挙の結果はまだわかりませんが、誰もが納得する女王バチの誕生と新しい巣を懸命に守ろうという一つの目標の集合体が次の日本の政治を担って欲しいと私は考えます。