ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

食べることができる壁面緑化

毎年のごとく、我が子供たちは学校で植物を育て、夏休みには自宅で育てます。今年はミニトマトなのですが、いつになっても高く育たないので聞いてみると、そのように品種改良されたミニトマトだそうです。世間も変わったものです。また、過日、七夕まつりということで残り三人の子供たちが通っている保育園に行ってみると、こちらでも多くの野菜が植えられていました。

さて、先週金曜日の気象庁の発表によると先月6月の世界の月平均地上気温の平年差は、プラス0.64度で、統計を整備した1880年以来、最も高い値を記録したとのことでした。自然の気候変動と人為的な原因(いわゆる地球温暖化)が重なったため、このような高い値を記録したのでは、と気象庁は分析しています。

(平年差とは平均気温から平年値を差し引いた値をいいます)

いずれにせよ、中国南部の大洪水、インド付近の熱波、ヨーロッパの水不足など、気候に生活が大きく左右されるような事象がここ数ヶ月、世界各地で見られています。しかし、今回は温暖化の話はこれ以上、議論はしません。

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さて、冒頭の「教育施設で植物を育てる」という話に戻ります。

ヒートアイランド現象緩和や冷房費用の削減などが目的である壁面緑化や屋上緑化。従来は大規模な工事が必要であったと共に、植物の生育に必要な土壌が建築物にかかる荷重を減らすために様々な努力・工夫がなされてきました。

実はいくつかの京都の小中学校でも壁面緑化を実施しています。それも子供たち自らの手で、そして低コストで。

1)校舎の壁面につる性の植物を植える(ニガウリ・キュウリ・ヘチマ・アサガオなど)。

2)植物が成長するに伴い、緑のカーテンのように壁面が覆われる。

3)収穫した実などは地域に販売し、来年に植える苗の購入費用として蓄える。

報道によれば、学生が実際に気温を測ってみると4度も室温が下がったそうです。

今まで校舎の畑や植木鉢に植えられていた植物も、少し違った考えで育ててみると、壁面緑化の一つになるという良い事例だと思います。子供たちの教育にもなり、地域の方々も少々、値段が高くても収穫されたものは買うでしょう。このような循環・流れは、地域も参加が可能な素晴らしい取組みだと私は思います。COOL BIZや打ち水大作戦もいいですが、どうも「やらされている」といった感があります。

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暑くなると家などは、すだれなどで遮光しますが、皆様のご家庭でも食べられる壁面緑化の導入をご検討されればいかがでしょうか。

ちなみに我が家でも食べられる壁面緑化をしたいところなのですが、あっという間におサルさんが食べてしまうので、少なくとも今年は無理です。

話は変わりますが、昨日は地元の小学校で地域の「夏まつり」がありました。来賓に市会議員や国会議員の先生方が何名か来られていたのですが、全員、スーツ姿。せっかくの夏まつりなので、その雰囲気に合わせた格好で来られたらよいのにと思いました。

夏まつりは、「COOL BIZ」は関係無いのでしょうか?

では今日は短めですがこれにて。