ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

何をこの男は書いているんだと言われようとも

タイトルは少々、意味不明かもしれませんが、私にとっては大切な記事の一つです。

過日、「COOL BIZが1位です。」ということで、6月の私の検索語句ベスト10位に関する記事を書いた時、内容はともかく、5月の検索語句を発表してから、もう一ヶ月も経ったのかということが大きく心に残りました。あっという間の一ヶ月だったということです。

また、「私のブログの歴史(1)」・「私のブログの歴史(2)」を書いている時も、一年以上前の自分の文章を見つめながら、ブログ記事そのものではなく、自分自身が当時、何を考え、どういったことをしていたのかが鮮明に蘇ってきました。

前置きが長くなりましたが、「Weblog」というものは、やはり個人の日記として活用するには最適なツールの一つであり、備忘録としても有効だということです。内容はともかくとして。

そこで、私なりの備忘録をエントリします。ご興味のある方はご覧下さい。

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備忘録(1)

祝日に七夕ということで、我が家でも短冊に願いを込めて、笹に飾ろうということに。すると三男坊が、願いを書いています。「おすしやさんになれますように」と書かれてありました。

彼は私が「いくら将来、何になりたい?」と聞いても、いつも答えは返ってきませんでした。しかし、願い事を書くのだよということで、はじめて彼が将来、何になりたいかがわかりました。父親としては、うれしい限りです。いや、本当にうれしかったのでこうやってweblogに記事として書いているわけです。

しかし、数分後、彼はまた短冊に願いを書き始めました。「しゅーくりーむやさんになれますように」と書かれていました。結局、自分の食べたいものを書いているのか、あるいは「寿司・シュークリーム総合店舗」を経営したいのかなど、私は彼に聞くこともなく、ただ、黙って、そして静かに我が息子を見つめていました。一年前は字も書けなかった息子がここまで成長してくれただけで十分です。私にとっては。

この祝日は私にとって忘れられない一日になるでしょう。そして将来、彼が何になろうとも、私にとって、彼が初めて自分はこうありたいと表現した一日ということだけは心に刻んでおきたいと考えます。もちろん、もっと以前に、私以外の誰かには、彼は自分は将来、何になりたいのか言っていたのかもしれません。しかし、私にとってはこの日が初めて知った日だったのです。

備忘録(2)

昨日、とある理由から夕方、自宅に電話をしました。夕方のこの時間帯は小学生の長男・次男がいる頃です。

「はい、小島です。」

「もしもし、お父さんだけど、僕は誰?」

「俺」

「いや、だから僕は誰なの?」

「俺は俺」

「うん、わかった。俺くん、お母さんは?」

もちろん、声を聞けば、長男・次男どちらかはわかっていたのですが、「僕は誰?」と聞いて「俺」と応じる、これまたもう一人の我が息子の返事には、大笑いしました。一年前は、電話に出ることすらできなかった彼が、今年に入ってから電話の応対もできるようになりました。「俺」という返答はともかくとして。

彼もあと一年もすれば、「僕は誰?」と聞けば、自分の名前をきちんと言うでしょう。しかし、上述した「短冊の我が息子」、そして「俺と応じたもう一人の我が息子」。少しずつ成長していく姿を僅かな出来事からうかがうことができる毎日です。そしてこの年齢の子供たちは一年ではなく、半年、あるいは3ヶ月くらいの期間ででも大きく変わっていきます。子供たちと私との残念ながら多いとは言えない数少ないやりとり、そして子供たちのふるまいを自分なりに受け止め、成長していく過程を見守っていきたいと思っています。

以上、皆様にはまったく関係の話でした。だからこそタイトルを「何をこの男は書いているんだと言われようとも」としました。皆様にはどうでもよいことかもしれませんが、この記事を数ヶ月後、あるいは一年後などに再度、見直した時に、私にとって、そして私の家族にとってだけは非常に価値のある記事・備忘録になればと思い、エントリしました。たまには、このような内容もお許しいただければと思います。