ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

モノがあふれる社会からの誘惑

週末に家電量販店に行きました。

15年間、がんばってくれた冷蔵庫がとうとう動かなくなったため、新しい冷蔵庫を買いに行くためです。

皆様、ご承知の通り、大家族のため、冷蔵庫は必需品です。本当は週末前に壊れていたのですが、「値引き交渉役」の私は週末しか買い物ができませんので週末となりました。

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さて、事前に一瞬だけ下見をしていた私は、値下げ交渉の落としどころ価格も考え、いざ出陣したわけですが、うれしいかな、悲しいかな、セール期間中で既に1割程度安い価格となっていました。こういう場合「セール価格なので、これ以上は安くできません」と店員さんに言われてしまうのが常なので、「困ったなぁ」と思いつつも、とりあえず「安くして」と言うのはタダなので交渉をやってみることに。

「すいません、今日、この冷蔵庫、買うのですが、いくらくらい安くなりますか?」と私。

「いや、セール期間中なので、この値段で勘弁してください。」と店員さん。

「いや、なかなか高い買い物なので、ちょっとばかりは安くして欲しいなぁ。」

「すいません、今日のところは勘弁してください、申し訳無いです。」

と予想通りのやりとりが続きました。

さて、この量販店は阪神タイガースを企業として応援しているようなので、タイガースファンに一瞬、私はなることに決定。

「最近、タイガースも順調ですね、ファンとしても嬉しい限りです。阪神の監督に言われたと思って、安くしてくださいな。」

「いや、本当に勘弁してください、それとこれは別ということで。」

とまぁ、何回、言っても安くならないので、最後の奥の手を。

「それでは、何か他にもらえるものはないのでしょうか。」と私。すると瞬時にして店員さんの顔が明るくなり、

「はい、それでは、これなんかどうでしょうか?」

店員さんは扇風機のカバーを見せてくれました。子供がむやみに扇風機に手を入れても大丈夫なカバーです。

「申し訳無い、私の家では扇風機が三つはあるので。」と私。

「わかりました、値引き無しで扇風機カバー三つということで、お願いします。」

結局、得したのか損したのかわかりませんが、冷蔵庫を買うに至りました。

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さて、本題です。

今回は、久しぶりに家電というものをじっくりと見る機会になりました。電化製品に分類できるかどうか分かりませんが、最近、買ったものはパソコンで、ネット通販でした。また白物家電といわれるものはかなり寿命が長く、エアコンくらいです、ここ一年の間、他に買ったものといえば。

しかし、久しぶりに家電を見ると世の中、本当に変わったなと思いました。私はTVのCMもあまり見る機会が少ないのですが、冷蔵庫はともかく噂に聞いていたちょっと変わった形の洗濯機、想像以上に小さくなった炊飯器、そして展示品を見て、すぐさま「欲しいな」と思ったオーブンなど。

私のブログを見続けていただいている皆様には少々、違和感を覚えられるかもしれませんが、実物を見てみるとまだ使える洗濯機や炊飯器よりも新しい製品を買いたくなりました。

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本当に世の中にはモノがあふれています。

私が欲しいなと思わせた理由が、魅力的な商品が並んでいるのか、それとも単に目新しいからそう思ったのかは定かではありません。もしかすれば毎日、見ていればこのように思わなかったかもしれません。

企業努力が先にあるのか、それとも消費者が欲しているからこのような新製品の波が押し寄せているのか。もちろん製品によって違いもあるでしょう。ただ、「誘惑」だけは必ず存在していると思います。製品だけでなく目に見えないサービスやわけのわからない商法も含めて。

衝動買いというものも「誘惑」によるもの。「誘惑させている方」に問題があるのか、「誘惑された方」に問題があるのか、あるいは双方とも「意識せずに結果として誘惑した・された方」に問題があるのか。

いずれにせよ、少なくとも一消費者としては、モノがあふれる世の中において、惑わされず、そしてじっくりと自分を見つめながらモノを買うという重要性に気付いた一日でありました。誘惑とは怖いものです。

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さて、「誘惑に負けるな」と書いてしまった私ですが、一つだけ喉から手が出るほど欲しいモノがありました。洗濯物を乾かす「乾燥機」です。まだまだ世に出まわっていないようで、私には値段が高過ぎます。しかし大家族なので必需品です。米国では必ずどの家にもある製品なのですが。なぜ日本だけ過去に乾燥機が無かったのか不思議です。

誰かゆずっていただける方はおられないでしょうか?

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「お前のブログはTea Timeカテゴリも含めて真面目すぎる」と散々、ご指摘を頂戴しましたので、一部のファンの方々を失う覚悟で、できる限り記事の最後にはちょっとだけふざけることとしました。ご容赦下さい。

(ちなみに今日のふざけは自分でもおもしろいとはおもっておりません。やはり難しいものです。)

(今日これ限りでやめるかもしれません。)

見本は、いつもながらウィットをきかせた落ちを最後に見せていただく「この方」を参考とさせていただいています。まだまだ力不足の私ですが。

ではこれにて。