ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

戦う社員

 7日の報道でご承知の方も多いかとは思いますが、「国連評価報告書案」が明らかになりました。四年間の年月を費やし、世界各国の科学者がまとめた報告書の案です。

 要約しますと、

過去100年間に約100種類の生物が絶滅し、その絶滅速度は、自然に生じる速度の1000倍に該当する、さらに、今の状況が続けば、50年後には、人類の生活そのものが危ぶまれる状態になる

と、報告書案では警告しています。

 昨今の「人類の活動」自体が、生態系を破壊し、最後には、「人類そのものの生活が可能で無くなる」という、何とも皮肉な報告書案となっています。

 さて、今回、ご紹介する写真は、かなり以前に、この私のサイトでもご紹介した、樹木内部画像診断測定機を当社社員が、サクラに設置している風景です。この測定機器を利用すれば、瞬時に樹木の内部画像を見ることが可能になる、日本では最大級の診断機器で、簡単に言えば、人間の健康診断の樹木バージョンのようなものです。

(本当は実際の樹木内部画像をお見せしたいのですが守秘義務がありますのでご容赦下さい。)

 いつも私が叫んでいますように、樹木は言葉を発しません。しかし、人間と同様に樹木も病気になります。ただ、樹木の場合、誰もが病気になっていると外観から判断できる状況では、手遅れ、既に遅いという事例が、多数あります。

 そこで、ご紹介した測定機器を活用し、定期的な人間のような健康診断を樹木にも適用しているわけです。残念ながら、当社は、大きな生態系の枠組みの中で、「樹木のみを救う」ことで精一杯です。

ただ、上述したように、

今、この瞬間にも絶滅している生物が存在する、その可能性が極めて高く、かつ、絶滅する、絶滅させてしまっている要因は、人間にある

ということを心に常に命じながら、当社の社員は、この寒い中、戦い続けています。

 「樹木だけを救う」という微力ではありますが、このような会社が日本にあっても良いと思い、できる限りの努力をこれからも続けていきます。ということで、今日は少し短めの文章ですが、私の気持ちは、きっと皆様に届いたと確信しています。