ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

これから必要なスキル(2)

シリーズ2回目です。「Dawn博士」及び「お買い物中のあざらしサラダ様」にコメントを頂戴しましたが、お二方ともシリーズが終わるまで、今しばらくお待ち下さいませ。その後、総合的な議論を交わしたいと存じます。

といいますのも、今回のシリーズは米国のリソースを元に構成しており、最後に日米の比較などを追加したいと考えているためです。

(しかし、両氏のコメントはまったく的外れでは無いことは私も同感です。)

さて、前回の続き、張り切っていきましょう。今日は8つのうちの3つのスキルです。

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4)Technological Literacy

技術がいかにして活用されているのか、運用されているのか、

また、その技術をさらに効果的に活用するためにはどうすれば良いかといったスキル。

ここで、特筆すべきは、道徳的観念を忘れてはならないと指摘されていることです。社会全体においても個々においても、技術が道徳的な観点から逸脱しないようにといったところでしょうか。

さらに、技術について様々なアクセス手段を用いて、情報を得ること。換言すれば、一つの情報源だけで「技術」について、理解することは非常に危険だということです。

そして、様々な情報から得た「技術」を実社会に適した形態にできる限り、昇華させていくスキルが必要とされています。

よって、このスキルのポイントは、

1)様々な科学的技術を理解する

2)道徳的観点を考慮できる能力

3)偏った情報源だけで技術を判断しない

4)できる限り、現存の技術を実社会に貢献できる形態へ

といった、当たり前ながらも、かなり難しい能力が要求されていると言えます。

しかし、このスキルは小学生から大学、あるいは社会人になっても極めて必要なもので、年代を重ねるごとに「磨かれる」ことで、かなり自己にとって大きな幅、選択眼を持つことができるものだと私は思います。例え科学者・技術者を目指す方、あるいは現役の学者・技術者にとっても。

5)Visual Literacy

このスキルは、少し際立ったものと言えます。

いわゆるビジュアル、視覚・識別眼が必要なわけですが、WWWを意識したスキルなので、眼が見えない方は、少しハンディがあると言えるかもしれません。

(もちろん視覚障害者の方々のために音声でウェブを認識できるようなサイトは多数ありますが)

リソース元のサイトでは、

ウェブ上でできる限り、文字情報ではなく、

イメージ画像などを多様化させ、

そのイメージから子供達が様々な意味を読み取れるような

スキルを養うべきとしています。

将来のウェブのあり方を予見し、既に今から教育現場でも訓練しようという意味合いが見て取れます。

6)Information Literacy

このスキルは、

問題解決などにあたって必要な情報があった場合、

どのリソースを選ぶことが適切か

そしてそのリソースの情報は正しいか

といった能力を持つべきであるとされています。

このスキルは重要だと思います。例えば大量に流れているネットでの情報。これらをいかに迅速に、かつ有用な情報だと認識する能力。

ネット以外にも様々な情報が世にはあふれかえっています。これらを取捨選択する能力。Technological Literacyと同様に、できる限り若い世代の期間に、このスキルを身に付けることは非常に重要な意味合いを持つと思います。

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今日は、ここまでと致します。

しかし、今日、このエントリーは、自分自身を見直すことができました。今までご紹介してきたスキルは、教育現場に担うことも必要かもしれませんが、社会人になった今でも意欲さえあれば、自己研鑚できるスキルばかりです。

さて、残り2つは、国際化を見据えたスキルである

Multicultural LiteracyとGlobal Awarenessです。

そして、ご紹介した各スキルの私なりの感想と他国との比較などができればと思っています。

可能であれば、私の昨日からご紹介している各スキルにおいて、

皆様、自分には何が足りないか、

何が重要か、など皆様なりに自問自答いただければ

と存じます。