ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

己に克つ。

The Leadership Challenge: How to Keep Getting Extraordinary Things Done in Organizations (The Jossey-Bass Management Series) The Leadership Challenge: How to Keep Getting Extraordinary Things Done in Organizations (The Jossey-Bass Management Series) James M. Kouzes, Barry Z. Posner 最近、様々な方にコメントやトラックバックを頂戴しております。まずは御礼申し上げます。 (今、「あざらしサラダ」様からTB、頂戴しましたが、ちょっとお待ち下さいませ。順番がありまして。怒らないで下さい) さて、今回は、「あさらしサラダ」様同様にお世話になっている、「 @( ̄ェ ̄)@☆ひまわりが太陽に背を向けた☆」様への御礼エントリーとなります。 今回、ご紹介している書籍は、私が米国ビジネススクール時代の教科書の一つで、リーダーシップについて書かれているもので、今でも参考にする私の貴重な情報源のひとつです。この書籍でいくつか論文やレポートを書いた記憶はあるのですが、書籍の画像はThird Editionで、First Edition(1987年)と比べて、かなり書籍のイメージが変わっているため、少し残念な気持ちがします。 さて、本題に入ります。 この書籍の第7章に、下記のような文章があります。
You never conquer the mountain. You only conquer yourself. - Jim Whittaker, First American to Climb Mount Everest
Jim Whittakerという方は、米国人で初めて1963年にエベレスト登頂に成功された方です。その方の言葉が、一つのリーダーシップという観点から、この書籍に紹介されているわけです。 簡約しますと(完全な直訳でなくイメージとして)、
君は、決して山を征服できるわけではない。君は君自身しか克服できない。
といった感じになります。 要するに、Jim Whittakerさんの考えは、エベレストを征服・克服したのではなく、自らの精神を自分自身で克服できたからこそ、登頂に成功したんだということになります。日本語で置きかえれば「克己心」、いやゆる「己に克つ」といったものになると思います。 Jim Whittaker氏だけでなく、様々な偉業を成し遂げた方は、自分の精神や悩みなどを自分自身で克服された結果、現在があるのだと再認識しました。 そう言えば、私の祖父が74歳の元旦に書かれた言葉。今でも実家に大切に保管されています。それは、
「自己の運命は、自己が開拓する。自己を滅ぼす者は自己である」
まさしく、上述してきたことと同じことだと思います。 そして、今の私には、まったくといって良いほど、この域に達していません。当社社員にもそう見えているでしょう。まずは、この域に達するために、
今から、あるいは明日から自分は何ができるのか、何をすべきなのか。
を模索していきたいと思います。