ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

ビジネスの一つのルール

お蔭様で、当社のサイトや私のブログをご覧いただき、当社へ入社されたいという新卒を含め多くの方々が、おられます。まずはこれらの方々へ御礼申し上げます。ただ残念ながら、応募・エントリーいただいた方、残念ながら採用には至っておりません。新卒の方、環境関連の勉強されたと言われます。しかし、私が、下記のようにお伝えすれば、残念ながらご本人から辞退・納得いただけます。

当社の事業は、例えば、衰退したサクラを回復させるために、年間で100万円をお客様に頂戴します。車一台購入に100万円を投じるのは、多くの方が納得されると思います。しかし、このブログを見られた方で、一本のサクラに100万円を投じる方はおられるでしょうか。

一本のサクラに100万円という大金を頂戴するお客様にとって、我々は中途半端なことは、できないのです。

高級ホテルなどで、カウンターでお客様と対面で鉄板焼きで上質の肉とサービスを提供されるレストランは多くあると思います。そこで3万円請求されたとします。プロの技術を目前にし、かつプロと会話をしながら、お客様は満足され、そしてそこに3万円の価値をお客様は見出されるわけです。

これがサービス業の基本なのです。私も元ホテルマンですので、良くこの業界は分かっているのですが、和食の世界でも、店によって違いますが少なくとも5年は経験しないとお客様の前には出ることはできません。極論すれば、5年はお客様が食べられたお皿を洗うだけの毎日なのです。

これは、これで意味があって、お客様のお皿に残されたソースの味や肉のうまみなどを味わうチャンスがあるわけです。間接的に、料理長などのテクニックを学ぶことができ、皿洗いにも意味があるのです。

さて、話を戻します。上述した鉄板焼きの件、同じ3万円のコースで、新人研修のため、新人と10年以上のプロが、お客様の目前で新人に、「おい、今、肉を裏返せ」とか、「おい、焼き過ぎだ!!。早くお客様のお皿に」といった会話がお客様の眼前でなされた場合、お客様は同額の3万円をお支払いされる気持ちになられるでしょうか。恐らくお客様は満足もされないし、二度とその店には訪れられないでしょう。

我々のビジネスも同じなのです。お客様にサクラ一本100万円を頂戴しているのです。最高のサービスを提供し、お客様にそれをお見せしなければならないのです。

社員研修の場に、お客様のサクラをお使いさせていただくことはできないのです。

アーティストの方々もそうだと思います。コンサートでチケットを購入し、ホールまで足を運んでいただくお客様のために、必死で練習を重ね、そして最高の舞台をホールでお客様に披露されるわけです。

もちろん、当社の発展のために、社員研修や採用は必要です。しかし今回の私のメッセージは、「どんなビジネスにも共通したルール」があるということです。

これ以上は書きません。しかし、このブログを読んでいただいて、私の言いたいことをご理解いただける方は、恐らく大勢いらっしゃると思います。