ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

気候に変化されるビジネスの弱みを克服するために

私のサイトをご覧いただいている方は既にご承知のように、我々の事業は、「衰退した樹木の保護・回復」を中心に展開しています。雨ではできないビジネスなのです。

もちろん、これは当社が抱える内部リスクとして、既に存在しているもので、それなりの対応はしています。「SWOT分析」でいうところの弱み(Weakness)に該当します。

しかし、今年の台風は例年になく多いため、少し困った状況ではあります。もちろんネットなどの気象情報は常に確認していますが、いつ発生するか分からないものが台風、SWOT分析では、脅威(Threat)に該当します。

気候によって左右されるビジネスは、冷夏が続くとクーラーが売れない、猛暑が続くと飲料が売れるなど、様々な業態で見られます。

さて、当社の内部リスクを克服するために、環境関連の資材を販売しています。商品販売なら、お客様は、商品購入後、雨の日ではなく晴天の日に、商品を使えば良いわけです。

当社の特許取得商品でワサビの抗菌作用を利用した、樹木保護用の塗布剤「樹木の味方」ですが、さらにこの商品を付加価値を付けるため、あるものを付加し、今、研究開発を進めています。また、独自に資材を開発するのではなく、大学などの研究者の方々が開発された環境関連のシーズを集め、これを商品化することも行っています。

また、現在は自社でしか実施していない根幹事業である樹木保護事業を全国展開するための布石も少しずつではありますが行っています。台風はともかく、当社の本拠である京都が雨でも東京は晴れている日など、いつでもあることから、提携・FCなどで全国展開することは可能です。

(これ以上は現在進行形中なので、ここまでにしておきます)

さて、上述した大学の研究者のシーズを商品化する戦略ですが、こんな事例があります。企業秘密となりますので、事実とかなり変えていますが、参考事例として。

1)ある大学の教授が人間の細胞を活性化、持続化させる研究に成功

当社は、人間の細胞が活性化、持続化できるのなら同じ細胞を持つ樹木にも応用できると考え、植物・樹木用の活性剤的なものをできないかとご提案、そして実現。大学が評価したデータが付いている=当社では実現できないデータ、よって信頼性が商品に付加されます。この事例はまったく農学と関係の無い学部の教授が開発したものを当社が関連する農学分野に転換した事例とも言えます。

2)新規事業としてある大手企業研究所が植物を活性させる技術開発に成功

この大手企業は、この技術のマーケットを農業・農作物分野と考え、販路開拓されていました。しかし、当社が関連する樹木や盆栽にも活用できるのではと提案。現在、当社にてテスト中。この事例は、ターゲットの視点を変え、マーケットの拡大を狙った事例とも言えます。そして同様に大手企業開発というブランドの信頼性で商品に付加価値がつきます。

このような感じで、ベンチャー企業の社長、そして当社社員、いろいろと走りまわっております。ベンチャー企業社長の挑戦、苦闘、まだまだ続きます。

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