ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

経営者の資質、スピーチ

昨晩、私が参加したパーティは、「EOY((Entrepreneur of the Year)」という世界イベントに関係するものです。EOYとは優れた起業家(アントレプレナー)を表彰することで、起業家輩出の支援を行う国際的なプログラムで、過去にはマイケル・デルも受賞しています。

さて、EOY2004の今年度の関西代表が選出されたため、昨年、このプログラムのソーシャル部門関西代表で受賞させていただいた私も、今年の代表者に激励をということで参加させていただきました(本当のところは、去年、EOYでお世話になった方々にお会いし御礼するのことが目的ではありましたが)。

今年度の関西代表7社の経営者トップ。上場企業から小さいながらも特殊技術を持った企業など、様々な方々ばかりでした。上記経営者トップに、僭越ながら昨年の代表ということで私もスピーチさせていただきました。

事務局からは、事前に1分だけスピーチをと言われていたので、私もそのつもりでした。しかし、去年の横浜で行われた全国大会では、全国の起業家達(約50名)が1分スピーチをされたのですが、私だけ一人で30分もスピーチしてしまいました。

何と言っても、私も関西人であり、スピーチしか私をアピールできる場は無かったので必死でした。会場の皆様も、お蔭様で拍手喝さいで終わらせていただきました。わずかながらかもしれませんが、私のベンチャースピリットと必死さが伝わったのではと思っています。

さて、このような経緯があったため、事務局の方は、昨晩の私の激励のスピーチを始めた瞬間に「1分だけですよ」と声がかかりました。よって、今回は、簡単に1分弱でスピーチを終え、私としては少し物足りなかったのですが・・・

しかし、その後の、今年の代表者7社の経営者のスピーチが始まったのですが、やはり選び抜かれた方達ばかりなので、スピーチも本当に心に響くものでした。そして、他の方々も言われていましたが、どの経営者もオーラが漂っていました。

もちろん、話し上手だけで、経営はできませんが、経営できる人は説得力のある会話ができる、あるいは自然にそうなるものかと再認識した一晩でした。

私も、数百人の前で、ペーパー無しでスピーチさせていただくことには何の恐怖感もありませんが、今思うと本当に説得力があり、心に残る話ができたのかといつもスピーチの後には後悔、あるいは疑問視しています。

大抵、当社社員にも私のスピーチを聞いてもらっているのですが、毎回、スピーチ後、社員に点数を聞きます。昨日の私のスピーチ、75点だったそうです(あまり深い意味はありませんが、100点をもらったことはありません)。

いずれにせよ、説得力のある話をするためには、中身が伴わなければなりません。これは米国留学時代でもそうでした。つたない英語でも中身があれば、みんな必死で聞いてくれました。

そういう意味では、諸事情はあるかと思いますが、ペーパーを読みながら発表する政治家や大手企業トップ、再考の余地があると思います。ペーパーによって中身は伴っているのかもしれませんが、説得力に欠けると思います。気迫が伝わらないとも言えるのかもしれません。

心に残るスピーチ。私も早く実現・体現できるべく、がんばっていきます。これも経営者として大きな、そして欠かせない資質だと私は考えています。

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