ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

人事異動、別れるつらさ

ちょうど、この時期、株主総会が終わり、人事異動も行われます。当社の場合、人事異動に関する知らせには、以下のようなパターンがあります。

1)会社対会社として、いわゆる役員再任・選任などという公式な書状

2)お取引先様の当社担当者が異動になった場合、当社を訪問され、お伝えいただくパターン

上記2つは、正式というか私としても、新任の方に、「今後とも宜しくお願いします」とご挨拶する程度で、特別なものはありません。

しかし、人事異動で、今回、「別れのつらさ」を実感しました。

ビジネスとしてもちろんお付き合いさせていただいている間に、人間として、商売は関係無しに友人となった人の異動。人間同士の家族ぐるみの付き合いのようなものです。

こういった方は、内示があって外部に公式に知らせることができる前に、異動があることを伝えてこられます。お互い、ショックですが、電話やメール、そして直接会って、「これからも担当は変わっても、末永くお付き合いしましょう」となります。

実際、夏休みや正月に、家族で私の家に来られる方もおられます。もう完全に家族ぐるみの友人です。

しかし、今回のある人事異動はお互い、別れのつらさを実感しました。

恐らく7月1日付けで異動発令。しかし、担当者の上司を通じてしか異動について言えない仕組みになっていたのでしょう。昨日、上司の方から、担当者の異動を伝えられました。ショックでした。

7月6日に一日、炎天下の中で汗を流して共に過ごした担当者。本当は、直接、私に伝えたかったに違いありません。

昨晩、担当者に「今までありがとう」というメールをしました。

今朝、こんな感じでメールが返信されてきました。(プライバシーの関係もあり、一部割愛しています)

小島社長様

非常に心のこもったメールをいただき、誠にありがとうございました。

これまで担当を引き受けるからには責任を持ってやりたいと考えてきました。今までの社長のお話をお聞きして、私自身も絶対にあきらめないと思っていただけにどうして最後まで責任をとらせてもらえないのかと残念な思いでいっぱいです。

また、今後の展開への転機となる大事な時期にご迷惑をおかけして申し訳なく思っております。

担当が替わったとしても、小島社長にご自分の幸せを追求していただきたいという思いは変わりません。

今後ともよろしくお願い致します。

まだ、若い担当者でした。でも当社のことを心から考え、いろいろと提案し、一緒に汗を流してくれた方です。会社の都合で仕方が無いとは言え、本当に残念です。

お互いショックであり、人間としてつらい別れ、そんな人事異動でした。まだ若い担当者、もちろんまた会える機会はありますが、今度会うときには、お互い人間として成長していられればと思います。

この別れのつらさを経験された方、共感いただいた方、「クリック」いただくか、コメントをお寄せ下さい。

本当に私はつらかったです。