ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

起業とベンチャースピリッツ

いつも参考にさせていただいている「研究員の日々雑感」様のブログに起業家についてブログされていた。お仕事柄かもしれませんが、論理的な文章内容とその文章量には、敬服しています。

さて、本来なら引用すべきところですが、自分なりに、「研究員の日々雑感」様の起業家関連のブログをまとめさせていただくと・・・(再度、誤解を招く可能性もあり、失礼にあたるとは存じますが)

ここから

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パターンA)強烈な自己実現、個人としての人生観から、まずはビジネスを始めようという方。その動機が発端となり、事業計画・ビジネスモデルを構築していく流れ。しかし熱意が先走っているため、事業計画・収支計画などが精緻で無い可能性が高い。

パターンB)世の中の流れ、将来のトレンドなどを精緻に分析し、事業化可能なモデル・事業ドメインを定め、具体的な実現=起業へつなげていく流れ。しかし分析に重点が置かれているため、事業計画や各種計画が、実現可能かは別として、うまく仕上がっているが、外部(キャピタルや金融機関)から見れば、机上の空論(少し言い過ぎかもしれませんが)に見えがちで、何としてでも成功させようという気迫が感じ取れなくなる可能性が高い。

最後に、両者のパターンの違いとして会社設立前の資本政策、いわゆるIPOへの意識の関心度合いについて違いがあると書かれておられるますが、いずれもアントレプレナーシップとしては素晴らしい素地をお持ちの方であると締めくくっておられます。

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ここまで

今までも起業について、私なりに、ブログしてきましたが、再度、私の考えをまとめてみますと・・・

私は、どちらかというとパターンB)に近い、起業プロセスになります。きれいな事業計画、資本政策も立ててからキャピタルから投資受け入れという流れを歩んできました。

私が思うに、起業後の成功は、どのような起業プロセスを踏んだとしても、起業後に様々な挫折、苦労、精神的に極めてダメージを受けた時に起業当初の思い入れ、意気込みを忘れず、「絶対にあきらめない」ということにつきると思います。

「あきらめる」ということは、ステイクホルダーの方々に対し、裏切ることになります。これは人間としても、あるまじき行為だと考えています。

京都ではオムロン様もワコール様も起業家として出発し、様々な苦労があったと聞いています。ただ、共通して言えることは「あきらめない・投げ出さない・くじけない」、こういったアントレプレナーシップと同意語かはともかく、「ベンチャースピリッツ」を常に保持し続ける、不屈の精神があるか、起業前に自問自答するステップを踏むことだと思います。

詳しくは語りませんが、私も数百億円の負債を抱えた同族企業の御曹司(次期社長候補)でした。そこで、最後までステイクホルダーの方々に誠心誠意対応していた私の父の姿を見て、このような理念を持っています。

あることからオムロンの立石会長様とは親しくさせていただいております。私の祖父と懇意にされていた関係からです。

過日も立石様とお会いしました。私の会社の現状報告をしたところ、「天国でおじいさん、おばあさんも喜んでおられるよ」との激励・握手を頂戴しました。

膨大な負債を抱えた、数年前にあきらめず、起業しなかったら、立石様に握手されることは一生、無かったはずです。