ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

起業と事業、何が違うか。

私が大学卒業の頃は、いわゆるバブル絶頂期で、経済学部で私以外に就職しなかった学生は誰もいませんでした。国鉄がJRに、電電公社がNTTになった頃といえば、わかりやすいかもしれません。

大学卒業後、初の一人暮しが米国留学でした。米国留学中にはいろいろと苦労がありましたが、それはMBAカテゴリで、徐々にお知らせしていきます。

さて、MBA取得が会社経営にプラスになる点とマイナスになる点の2つについて、「起業」という意味合いも込めて、ブログします。

まず、プラスになる点は、

経営の基本である会計、財務、マーケティング、原価管理などがしっかり学べるため、特に会社運営で避けては通れない、経理や財務構造を良くするテクニックや会社の現状把握が可能となります。

次に、マイナスになる点は・・・

頭でっかちになるので、特に数字(=財務)ばかり、追いかけてしまい、会社運営の判断基準が数字で始まりがちになること。

では、MBAに関係無く、起業に必要なこと、言いかえればMBAの有無に関係無く経営者として必要なことは何か。

私は、ビジネスモデルを創り上げるスキルだと思います。あれとこれをひっつけて、三方良し(当社・取引先・お客様)すべてが、満足いただけるモデル。あるいは自社の弱みを補完するためのモデル。逆に強みをスピードアップさせるモデル。

いろいろなビジネスモデルがあると思いますが、会社の状況に応じて、様々なモデルが必ず必要になってきます。

まとめますと、

1)会社を維持させ、差別化を図っていくために起業前にビジネスモデルを構築するスキルをみがく。

2)会社運営共通事項である会計・財務などは起業前に習得しておく。

(基礎を学んでおいて、自分の会社の毎日の生の数字を見続けると、良く分かります)

3)起業後、企業成長に合わせ、様々なビジネスモデルを構築し、企業を変化させていくこと。それも素早く。

「起業」ではなく、「事業」として会社運営を考えた私なりの考えです。