ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

サクラの天然記念物調査

 私が副理事長を務め、京都大学の教授陣が理事を構成する「NPO法人グリーン・エンバイロンメント」の活動が2004年4月にNHKで全国放送されました。  放送内容は、「樹木活力度の評価基準を研究」しているというテーマで様々な手法や最新測定機器を使っていること、そして、このサイトでいつも言っているように日本のソメイヨシノは危機的状況にあるというような内容です。  この放送を見たある方が、「徳島県の樹齢400年程度の天然記念物指定のヤマザクラを何とか診断して欲しいとの依頼があり、NPOとして調査することが決定」しました。 参考:「最新非破壊樹木診断  今日は、京都大学上賀茂試験地のサクラで、最新の測定機器の事前調整を実施。京都大学の先生や大学院生、大阪府立大学の先生が参加し、「PICUSという音波によって、樹木内部がすべて画像で見ることができる機器を使用」しました。  日本でもまだ入荷されていない機器ですが、当社が懇意にしている業者さんが日本の独占的代理店なので、特別に徳島の調査のためにPICUSを使うこととなりました。  普通のお医者さんなら、問診して、それからレントゲンやCTスキャンをして、さらには精密検査をして、その結果と測定機器による実際の結果をふまえて、最終的に病気や診断をします。  樹木には、それがまだ無いということで、当社とNPOが実施している樹木の診断手法はまさに、人間の医学に似た流れとなっています。  さて、日曜日に徳島に行ってきます。結果はまた、ご報告します。ICUSや調査手法にご興味のある方はご連絡ください。「凄いですよ・・・ 樹木の内部構造がすぐに画像でわかるのですから。」誰でも枯れかけていると目で見てわかる状態、すなわち人間で言えば、見ただけで疲れているのが分かるということは病気ということです。 「樹木は残念ながら、疲れたと叫ぶことができません。そして枯れかけた段階でやっと人間が気づくという、残念な状態が現状」です。  それを防ぐために、樹木の定期健康診断を目指して「我々:サン・アクト株式会社」はがんばっています。今日の試験地のサクラも、外観は何とも無いのに、内部に腐朽・空洞があることがわかりました。