ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘

サン・アクト株式会社というベンチャー企業の社長が語ります。

経営的視点

散り方次第で花は二度、咲く:会社を潰しても再起は可能

私の前職はホテルマンだ。そのホテルの常務が私の父だった。 20年近く前に、ホテルの関連会社に属していた私。そして、約15年前にホテルは会社更生法を申請して事実上の倒産となった。 会社更生法申請当初、父は先頭に立って債権者各位に土下座を続けた。法…

もっと謙虚に、起業を目指している方へ。

昨今、多く若い方々が多様なアイデアを持ち、起業しようとされています。 ただ、「起業」と「事業」は決定的に違います。 「株式会社・・・」で法人格は取得できます。 基本的には、法人格が無ければ、銀行も融資、いわゆる借金ができません。法人格取得は30…

失敗は、当社にとって最も大切な製品である

このエントリのタイトルである「失敗は、当社にとって最も大切な製品である。」という言葉は、バンドエイドなど、今では誰もが知っているヘルスケア製品大手のジョンソン&ジョンソンの元CEOであるR.W.ジョンソン・ジュニアが1954年に発したもの。J&Jは、188…

若かりし頃、私は詐欺に遭遇した:その失敗から得た新規事業成功のために最低限必要な5つのポイント

20代後半の頃、もう10数年以上前の話だ。社会人としてはまだまだ子供のような時に私は恥ずかしながら結果として詐欺に遭遇し、600万円近い損をした。この「詐欺」という大失敗から得た教訓から、私の会社では新規事業を展開する基軸を決めている。今回は、私…

社長ブログでは見抜けなかった:本当にあったちょっと怖く信じ難い話

3月決算の企業にとって、4月から5月は通常業務と並行し、決算処理、株主総会に向けての準備など極めて多忙で、私のサイトも更新が極めて滞っている。しかし、今日になってやっと一息つくまでになった。ここ数週間の苦労を思うと、ふと過去の記憶が蘇ってきた…

商談は第一印象ではなく、「姿勢」という「第二印象」が成否を決める

最初に断っておくが、このエントリのタイトルにある「姿勢」とは商談に挑む「気合」といった精神的なものでもなく、かつ商談相手とのさらなる関係構築に必要な多岐に及ぶ知識や素養を学ぼうという意欲でもない。正に「背筋を伸ばす」という文字通りの「姿勢…

大乱闘スマッシュブラザーズX不具合に対する任天堂様の神業的対応への御礼

顧客を知り尽くし顧客を満足させる法 (本著はハーバード・ビジネス・レビューに掲載されたCRM・顧客満足に関する分野で特に選別された各種論文を収録したものです。一読の価値有りです。将来は、任天堂の今回の顧客対応の案件もハーバード・ビジネス・レビ…

MBAの視点で見る「Microsoft」の「Yahoo!」買収提案

極めてエポックメイキング(画期的)な案件、あるいは逆に想定された案件、いずれにも解釈できるかもしれないが、少し短めのエントリとなるがMicrosoftによるYahoo!への「買収提案第一報」について、MBAホルダーの視点から私なりに思うことを少しばかり書い…

MBAでは絶対に教えてくれないこと:成功者の告白

成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語 神田 昌典 通常、個人が起業した場合、「個人事業主から家業・中小企業・大企業」へと変遷していく。その成長スピードには創業者個人の力量が関係する。しかし、この書籍では変遷していく過程において…

ニッチからリッチ、オンリーワンへ:ニシ・スポーツ

先週金曜日12月7日の夕方に電話が。偶然にも私が直接、電話をとったがテレビ取材の件だった。何度かテレビや新聞などに出ている私は、いつものように、テレビ制作会社の方に、企画書をまずファックスしてもらうようお願いした。 しかし、2時間ほど経過しても…

クリスマスプレゼントにいかがでしょう:「まいあめ」

(この画像は「名古屋市西区栄生2-16-18 株式会社ナカムラ」様に帰属します。) 数週間後に迫るクリスマス。我が家でも週末にクリスマスツリーを飾った。 毎年、今頃に、我が家の「冷蔵庫」に子供たちが書いたプレゼントのリクエストの手紙がサンタさん宛て…

本業を離れるな、本業を続けるな、本業の中身を変えよ

昨今、食に関する産地偽装、偽装表示などが問題となっている。 あきれるばかりの内容が日々、報道されているが、いずれも不正に違いはない。組織的な関与は無かったと抗弁している企業もあるが、そうであったとしても、組織である企業の売上として計上され、…

ベンチャー企業社員のちょっとした優しさと秘められた強い意志

数日前の朝。 自宅近くの駐車場で、私は曇天の空を見上げながら車に乗り込んだ。 いつもの私は、まず会社の前に車を停め、カバンやパソコン、スーツなどを会社に置き、その後、再度、車に乗って200m程離れた会社近くの駐車場へ行く。そして身軽な状態で、歩…

他人に車のドアを開けてもらうことを当たり前と考えた時、既にその人の何かが欠落していると私は思う

ここ1ヶ月程、大手企業の方々と接する機会が増えてきている。もちろん、今までも何度もあったが、密度が濃くなっている。 例えば、大阪の我々の会社とは比較できない程の大企業のトップとお会いする場合、通常は私が出向く。当たり前の話である。 ただ、久し…

アイデア・多様な視点の重要性を改めて感じた:「なかのひと」性別・年齢推定機能

「なかのひと」に新しい機能が昨日、8月7日にリリースされた。 (「なかのひと」についての基本的な仕組みについてはリンク先、あるいは私のサイドバーにある下記画像をクリックして下さい) それは、「年齢解析、性別解析システム実験」なるもの。 サービ…

違った鍵を組み合わせることでビジネスモデルが生まれる

なぜか保険代理店をしていた我々 我々は、「衰退した樹木を環境に配慮した技術を使って活性化する」という事業を根幹としている。もちろん、それだけでなく、樹木の診断・景観管理・造園・緑化資材の販売などで売上のポートフォリオを分散させている。 しか…

フィードメーターに何故か嫌われた、そしてネット関連で思う経営的視点を少しだけ

どうしたのだろうか? 今日、サイドバーにかなり以前から付けている「フィードメーター -ブログの人気度と更新頻度を測定する無料サービス」を見てみると、なぜか上記画像のようになっていた。 「RSS フィード メーター - ベンチャー企業社長の挑戦、そして…

一度、過ちを犯せば、過ちは繰り返されるもの

ある日、お世話になっている専門家からメールが。詳細は書けないが、私が所属し事務局長的なことをしている団体の過去の申請書類に間違いがあり、修正すべきという内容だった。一年前程度の間違いであれば、罰金などあり得ず、現時点で修正申請をすれば良い…

「Google Scholar」は、やはり便利ですが選択眼も大切です

研究者の方々など、アカデミックな分野では知っておられる方は、何を今さらと言われるかもしれませんが、一般の方々には、まったくご存じない方もおられるかもしれないもの、それが「Google Scholar」。 簡単に言えば、学術的な論文や研究データを専門に検索…

夢を追い続けるよりも、種を蒔き続ける方が実現は早い

経営や人生において、「常に夢を持ち、その夢を常に思い描き、そして実現しよう」といった類の言葉があります。私はこの点について否定はしません。しかし、「できる限り、多くの種を探し、その種を自ら蒔き続ける」ことの方が、「実現の速さ」という観点だ…

「失敗する」という気持ちを絶対に持たない

「失敗は成功への近道」という言葉があります。ある意味、的を得ているかもしれませんが、この言葉に隠された意味、意図を間違えると残念な結果に終わることが多々あるのではと私は考えます。「失敗しても良いからやってみよう、そうすればいつか成功するか…

中小企業が生き残る一つの方法:ブラック・ジャック化

政府が中小企業対策として様々な施策を出しているが、我々、中小企業が恩恵を受ける、実感するといった状況にはまったくない。そして追い討ちをかけるような利上げ。結局、中小企業はいつの時代も自助努力でやっていかねばならないということ。これは今だけ…

フォロワーシップが発揮される時代へ

フォロワーシップとリーダーシップ 過去の私のエントリである「リーダーシップとフォロワーシップ」で、米国留学時代に学んだ書籍をご紹介し、フォロワーシップについて下記のようにまとめています。 The Leadership Challenge: How to Keep Getting Extraor…

銀行担当者が必死に自分の会社に対し働いていただく方法

最近、見つけたネット記事でなるほど、と共感できたものがあります。「日経ベンチャー経営者倶楽部」のコラム「銀行の担当者を必死に働かせる方法」という記事です。 銀行の担当者を必死に働かせる?には 詳細は紹介した記事をまずご覧いただきたいのですが…

私のちょっとした仕事のスタイル:三色ボールペン活用編

「私のちょっとした仕事のスタイル:打合せ編」・「手帳編」に続く最後のエントリです。まずは今までのポイントをまとめておきます。 1)重要事項や秘密事項が書かれた紙媒体への紛失予防策の重要性。 2)すぐに切り離し、一括してまとめられるリーガルパ…

私のちょっとした仕事のスタイル:手帳編

前回の「私のちょっとした仕事のスタイル:打合せ編」に続くエントリです。前回は「重要事項や秘密にすべき内容などが書かれた紙媒体を紛失しない予防策を講じておく」・「簡単にすぐに切り離すことができるリーガルパッドの使用法」・「打合せを再考し、自…

私のちょっとした仕事のスタイル:打合せ編

立場上、1年間を「4月1日から翌年3月末まで」と考えてしまう癖があり、4月から6月までの3ヶ月(=第一四半期)といった単位で、私の思考回路は働きます。これはこれで仕方が無いとは思っているのですが、たまには、あと数日を迎える新年1月始まりの…

会話が不必要と思う時こそ話をすべきだと思う

普通なら会話をしない場面でも積極的に言葉をやりとりすることで、お互いが楽しくなり、円滑、良好な関係の構築が、いつか思わぬ良い結果を生むと私は考えています。今回は、最近の人とのやりとりについてエントリするとします。 大手証券マンの例 今朝方、…

「ストレスト・ノーニー・E」とネーミングの重要性

頭痛薬が切れかけていたため、昨晩、自宅近くの顔なじみの薬局に出かけることに。この薬局は、処方箋調剤薬局なので子供たちもお世話になっており、いつも出かけた時は、「お子さん、風邪とか大丈夫ですか?」と気にかけてもらっています。ちなみに、私が通…

行動のスタートは自分自身だけが左右できる

私は、社長であり、最終的な決断だけでなく、最終的な全責任を負う立場にあります。良く世間では「社長さんは給料も多くもらっていいなぁ」などど言われる方、思っておられる方がおられます。しかし、「社長になること、社長として存在し続けること」は、一…